タイガー魔法瓶株式会社は、2021年10月よりメーカーを問わず家庭で不要になった使用済みステンレス製ボトルの回収、再資源化の取り組みを行っており、その取り組みにおけるステンレス製ボトル回収の実績が発表された。
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タイガー魔法瓶株式会社は、持続可能な社会の実現のために、2021年10月よりメーカーを問わず家庭で不要になった使用済みステンレス製ボトルの回収、再資源化の取り組みを行ってきた。
その取り組みにおける、2023年のステンレス製ボトル回収の実績が発表された。公式Instagramで行ったアンケートでは、へこんでしまったり、ライフステージの変化で使わなくなり 処分に困るボトルが家庭にあると答えた人が全回答者の「8割以上」、その本数が3本以上と回答した方が「4割以上」もいた。
「ぜひ年末の大掃除で不要品の整理に活用できる簡単なSDGsアクションとして、ボトルのサーキュラーエコノミーの活動に参加してほしい」と呼びかけている。同時に、日頃の汚れをスッキリ掃除できる、ステンレス製ボトルのお手入れ方法も紹介している。
タイガー魔法瓶はステンレス製ボトルのメーカーとして「循環型モノづくり」が責務と考え、ステンレス製ボトルのサーキュラーエコノミー(循環型経済)のアクションにおいて2030年までに使用済みステンレス製ボトルの回収率10%(※2)、リサイクル樹脂を使用したステンレス製ボトルの割合50%(※3)、パートナー100社(企業・自治体・団体含む)との協業を2022年6月に目標として設定した。
取り組み開始約2年で、全国のパートナー13社とともに協業し、計434ヵ所およびタイガー社内にて不要となったステンレス製ボトルの回収を行っている。また、約2年間での回収量は約10,090㎏となり、この量はステンレス製ボトル約31,500本分に相当する。(※1)
これまでステンレス製ボトルを家庭から廃棄する場合、回収後の分別がリサイクル工程で大きな負担となっていた。この取り組みでは、素材がステンレスであることが明白なステンレス製ボトルを一定量まとめて回収することで、リサイクル専門業者での再資源化の際に、従来の多種金属が混在した状態からステンレスを取り出す場合と比較して、作業の手間を省くことができる。また、不純物の混入が抑えられるので、純度の高いステンレス原料を確保することができるのだ。
同社の回収ボックスを利用することで、ステンレスのリサイクル工程の負担を減らし、円滑に「循環型モノづくり」が実現できるよう、今後も賛同する全国各地の自治体やパートナー企業との協業により、持続可能な社会の実現に向けて貢献していくとしている。
※1 ボトル1本=0.32kgで換算した場合(当社800mLボトルMCZ-S080に相当)
※2 当社が日本国内で年間販売するステンレス製ボトルの10%相当
※3 当社が日本国内で出荷するステンレス製ボトルにおいて
家庭で不要になったステンレス製ボトルを地域の学校や企業の場において回収し、リサイクル専門業者へ集約。集まったリサイクル原料から再生ステンレス材および再生PP(ポリプロピレン)樹脂製品を生産する。
再生ステンレス材は新たな製品へと生まれ変わり再びお客様の元へ、再生樹脂製品は当社の各生産工場にて活用するといった再資源化モデルを構築する。
モノを消費・使い捨てにするのではなく、再資源化することで、環境負荷低減と持続可能な経済成長を両立させるサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指す。(再生ステンレス材を利用した製品は、真空断熱ボトルのみとは限らない。)
ステップ1:ステンレス製ボトルの回収
自治体や販売店に回収ボックスを設置している。
ステップ2:リサイクル専門業者にて再資源化
ボトル本体とせんに分けられ、ボトル本体からステンレス原料、せんからはPP樹脂(ポリプロピレン)原料が、再資源化される。
ステップ3:リサイクル原料を使用し、ステンレス材・樹脂製品生産
ステンレス原料は、ステンレスメーカーへ引き渡され、新たなステンレス材に生まれ変わる。PP樹脂(ポリプロピレン)原料は、樹脂製品メーカーへ引き渡され、樹脂製品(当社工場で使用する樹脂製ボックス)に生まれ変わる。
ステップ4:再生されたステンレス材を活用し製品化。お客様の元へ
ステンレス材は、身近にあるさまざまなステンレス利用製品に生まれ変わり、家庭へ。
※再生ステンレス材を利用した製品は、真空断熱ボトルのみとは限らない。
サビや穴があく原因になるので、塩素系漂白剤は使用しないほうがいい。酸素系漂白剤は本体内部の洗浄には使えるが、本体外側は塗装がはがれるなどの原因となるため、こちらも使用しない方がいい。
汚れは水のなかに含まれているミネラル成分(カルシウム・マグネシウム・鉄分など)によるもの。これらの汚れには、スーパーや薬局で販売されているクエン酸の使用がおすすめだ。
①クエン酸(約10g)をぬるま湯でうすめて本体に入れる。
②2~3時間後にやわらかいブラシできれいに洗い、水で充分にすすぐ。
③充分に乾燥させる。
汚れは飲み物などに含まれているタンニンや油脂成分によるもの。タイガー真空断熱ボトル用洗浄剤の使用がおすすめ。
①洗浄剤を入れ、ぬるま湯(約40度)をゆっくり本体に入れる。
②2時間後に洗浄水を捨て、水で充分にすすいでください。
<真空断熱ボトル用洗浄剤 TAA-B100>
除菌効果もある真空断熱ボトル用洗浄剤。お湯と一緒にいれるだけでお手入れ簡単。コーヒーサーバー、まほうびんの内側の洗浄にも使用できる。(洗浄中の注意シール5枚入り)
内容物によっては、そのにおいがパッキンに付着することがある。その場合、パッキンを30分程煮沸すると、においが軽減する。また、食器洗い乾燥機や食器乾燥機の使用もOK。
なお、パッキンは消耗品のため、汚れやにおいがとれなかったり、傷んだりゆるんできたら1年を目安に交換したほうがいいとされている。
※せんとパッキンが一体になったボトル(MMP-W,MMZ-W)については煮沸NG。せんの破損や変形の恐れがある。
2023年12月1日時点で、全国各地434ヵ所およびタイガー社内にてステンレス製ボトルの回収を実施している。
・京都府亀岡市内の市役所、学校(※)
・大阪府門真市内の市役所、学校(※)
・東京都小金井市の市役所(※)
・岡山県岡山市内の公民館
・国立大学法人神戸大学
・THE THOUSAND KYOTO
・斗々屋 京都本店
・PAPIER TIGRE
・BOSS E・ZO FUKUOKA(福岡ソフトバンクホークスとの取り組み)
・ノエビアスタジアム神戸(アイナック神戸の試合開催時)
・イオン、イオンスタイル 295店舗
・イオンスーパーセンター 9店舗
・イズミ 3店舗
・ハンズ 15店舗
・フジ・リテイリング 4店舗
・平和堂 53店舗
・ホームアシスト 1店舗
・ホームインプルーブメントひろせ 30店舗
・ホームセンターさくもと 4店舗
・サンデー 10店舗
※各自治体の回収場所(学校、公民館等)についてはまとめて1か所とカウント。
※その他、イベント等で期間限定で回収を実施しているスポットもある。
※各市外からの使用済みステンレス製ボトルの持ち込みについては受け付けていない。
健康配慮、人権配慮、環境配慮を実現するためにタイガー真空断熱ボトルでは、「NO・紛争鉱物」「NO・フッ素コート」「NO・丸投げ生産」「NO・プラスチックごみ」の4つの約束を掲げている。
お問い合わせ先/タイガー魔法瓶株式会社
https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/
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