花王株式会社と株式会社コーセーは研究所における品質追求・品質管理の過程で最終的に商品にならなかったメイクアップ化粧品を株式会社モーンガータに提供。2023年9月からの試作の末、アップサイクルされた水性ボールペン「SminkArtペン」が誕生した。
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花王株式会社と株式会社コーセーは、役目を終えたメイクアップ化粧品をアップサイクルした絵具などの色材を製造・販売する株式会社モーンガータの活動に賛同し、研究所における品質追求・品質管理の過程で最終的に商品にならなかったメイクアップ化粧品を提供している。
今回、花王とコーセーが提供したメイクアップ化粧品が、モーンガータにより水性ボールペン「SminkArtペン(スミンクアートペン)※1」に生まれ変わった。
2023年9月から試作が開始され、2024年以降花王とコーセーが実施する各イベントへの提供が予定されている。
今後、花王とコーセーは、両社のメイクアップ化粧品をアップサイクルした「SminkArtペン」を用いた啓発イベントを共催するなど、生活者に向けたサステナビリティ領域での協働取り組みを進めていくとしている。
なお、モーンガータは、株式会社サクラクレパスの技術協力のもと、2022年7月より水性ボールペンの開発を開始し、2024年秋頃の一般発売をめざしている。
※1 名称は、商品化の際に変更する可能性があります
花王とコーセーは、2021年10月より、持続可能な社会の実現をめざし化粧品事業のサステナビリティ領域における協働を進めてきた。
2022年4月からは、第一弾として、「化粧品プラスチックボトル水平リサイクルの取り組み」とともに、「絵の具などへの化粧品再生利用の取り組み」を推進。
研究所における品質追求・品質管理の過程で最終的に商品にならなかったメイクアップ化粧品を、モーンガータに提供する活動を続けている。
また、花王では、このメイクアップ化粧品からアップサイクルされた絵具を使用した塗り絵体験イベントや子ども向けの体験型アートイベントを実施。
コーセーも、絵具を使用したお客さま向けイベントに加え、同じくメイクアップ化粧品からつくられた印刷用インキ「ecosme ink®(エコスメインキ)※2」によるギフトボックスやショッパーバッグといった包装資材への印刷など、アップサイクル色材を用いた取り組みを、それぞれ進めてきた。
※2 TOPPAN株式会社の商標登録。アイシャドウやファンデーションなどのパウダー化粧品原料を再利用した印刷用インキおよび顔料
今回、メイクアップ化粧品のアップサイクル品に汎用性の高いボールペンが加わることで、取り組みの幅がさらに広がることが期待できる。
今回試作された「SminkArtペン」は、花王、コーセー両社のメイクアップ化粧品を組み合わせてつくられたもので、複数色のカラーを展開予定。
今後、花王は、メイクアップ化粧品のアップサイクル品の社内外でのさまざまな活用を通じて、サステナブルかつ化粧品ならではのきれいな色や多様な質感で、ひと味違う彩りを楽しむ機会を提供している。
コーセーは、オフィシャルスポンサーとして「キッザニア東京」内に出展している『ビューティスタジオ』パビリオンにて使用し、子どもたちが再利用に触れる機会の提供を予定している。
また、花王とコーセーの共催で「SminkArtペン」を活用した生活者向けイベントの実施も検討している。引き続き、両社が協働することの社会的意義を踏まえ、取り組みの拡大と推進を強化していく。
花王とコーセーのサステナビリティ領域における協働については、活動テーマに「環境保護・循環社会の実現に貢献する取り組み」「社会課題の解決に貢献する取り組み」を掲げ、推進・検討を進めている。
協働第一弾の「絵具などへの化粧品再生利用の取り組み」は、「環境保護・循環社会の実現に貢献する取り組み」の一環。
今後も、企業の垣根を越えて、両社で協働できる取り組みを模索し、持続可能な社会の実現に寄与するソリューションをさまざまな分野で創出していくとしている。
花王グループは、2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」を策定し、19の重点取り組みテーマを設定。
今回のコーセーとの協働は、そのなかの「ごみゼロ」に貢献するものだ。今後も、花王は、経営にESGの視点を導入することで、事業の発展と、消費者や社会へのよりよい製品・サービスの提供をめざしていく。そして、豊かな共生世界の実現に向けて取り組んでいくと発信している。
お問い合わせ先/花王株式会社
https://www.kao.com/jp/
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