ヤマト運輸 電気小型トラック「eCanter」新型モデル約900台を全国に導入

電気小型トラック「eCanter」

ヤマトグループは、2030年までにEV20000台の導入目標を掲げ小型トラックを中心にEVの導入を進めている。今回、三菱ふそうトラック・バス株式会社が開発した電気小型トラック「eCanter」新型モデルを約900台、9月から全国に順次導入する。

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2023.09.17
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ヤマト運輸 三菱ふそうトラック・バス開発の電気小型トラックを全国に導入

電気小型トラック「eCanter」

ヤマト運輸株式会社は、三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下、MFTBC)が開発した電気小型トラック「eCanter」新型モデル(以下、新型「eCanter」)約900台を、9月から全国に順次導入することを発表した。2トントラックのEVは、ヤマト運輸として今回が初めての導入となる。

ヤマトグループは、「2050年温室効果ガス(GHG)自社排出量実質ゼロ」および「2030年GHG自社排出量48%削減(2020年度比)」の実現に向け、その主要施策の一つとして、2030年までにEV20000台の導入目標を掲げ、小型トラックを中心にEVの導入を進めるなど、サステナブルな物流の実現に向けた各取り組みを進めている。

また2022年7月には、グリーンデリバリーの実現に向けた案件が国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/スマートモビリティ社会の構築」プロジェクトの助成事業として採択され、群馬県でEV導入・運用、エネルギーマネジメントに向けた実証などを行っている。

今回の、MFTBCが開発した新型「eCanter」約900台の導入を皮切りに、EV導入を着実に進めるとともに、EV運用オペレーションの最適化に向けた各取り組みや、再生可能エネルギー由来電力の活用、エネルギーマネジメントシステムの開発も積極的に進め、サステナブル経営に取り組んでいくことを目指す。

三菱ふそうトラック・バス株式会社 代表取締役社長・CEO カール・デッペン氏コメント

「新型『eCanter』は振動が少なく、セールスドライバーの作業負荷の軽減や、安全運転をサポートするゼロエミッション車両です。

ヤマト運輸は初代『eCanter』を2017年に25台導入され、これまでの運用経験を踏まえその有益性を評価いただいています。

新型「eCanter」がこれから全国で活用されることで、私たちはヤマト運輸が目指すカーボンニュートラル実現の一助としてサポートできることを光栄に思います。また『FUSO グリーンリース®』(三菱ふそうトラック・バスの登録商標)を導入いただいたことを喜ばしく思います。このプログラムを通じて、eモビリティへのスムーズな移行を支援してまいります」

ヤマト運輸株式会社 代表取締役社長 長尾裕氏コメント

「ヤマトグループは『2050年GHG自社排出量実質ゼロ』の実現に向け、さまざまな取り組みを進めています。なかでもEV導入は、当社のサステナブル経営を進めるうえで極めて重要な取り組みです。

またEVを導入するうえで、環境への配慮や、車両性能はもちろんのこと、働く社員にとって使いやすい車両であることが重要であり、車両メーカーさまのご理解とご協力が不可欠です。今回導入する新型『eCanter』は、GHGを排出しないことはもちろん、2トントラックで積載量がありながらコンパクトで小回りが利くなど、集配業務においても非常に使いやすい車両です。

今後も、パートナー企業や地域のみなさまと連携して、サステナブル社会の実現に向けた取り組みを推進していきます」

電気小型トラック「eCanter」新型モデルの3つの特長

GHGを排出せず、振動や騒音が少ない環境に配慮した車両は、都市部や住宅街での集配業務に適しており、安全性や作業効率に考慮された構造となっている。

特長1:常温・冷蔵・冷凍機能の3室を備え、3温度帯に対応している。
特長2:車幅が狭く、コンパクトで小回りが利くため、街中での配送に適している。
特長3:充電口が車両後方にあるため、日々の充電や荷室からの荷物の出し入れがしやすい仕様となっている。

※充電口を車両後方に取り付ける仕様は、普通充電口のオプション設定。

車両スペック

(1)寸法・重量

型式:ZAB-FEAVKB2CS00B
全長:5390 mm
全幅:1910 mm
全高:3120 mm
車両重量:3760 kg
車両総重量:5870 kg
最大積載量:2000 kg
乗車定員:2人

(2)EV仕様

<モーター性能>
最高出力:110 KW/150 PS
最大トルク:430Nm

<走行用バッテリー>
バッテリーサイズ:Sバッテリー
種類:リチウムイオンバッテリー
定格容量:41 kWh

<最高速度>
89 km/h

<航続距離/1充電>
116km(国土交通省審査値)

※航続距離は一充電当たりの走行距離で、国土交通省審査値。60km/h走行、半積載、平ボディの場合。実際の走行距離は気候、実際の走行環境や運転方法に応じて大きく異なる。

<充電時間>
急速充電: CHAdeMO方式(50kW/70kW)、約50分/約40分(0→90%)
普通充電(6kW):約8時間(0→100%)

お問い合わせ先/ヤマト運輸株式会社
https://www.kuronekoyamato.co.jp/

※掲載している情報は、2023年9月17日時点のものです。

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