「世界人口の推移」1950年から2022年まで 今後の予測も解説

シンガポールの都市の夜景

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1950年の世界人口はわずか25億人だったが、2000年には2.4倍の約61億人、2022年11月には世界人口が80億人を突破した。だが増加のペースは鈍化している。1950年から2022年までの約70年間におよぶ世界人口の推移を紹介し、今後の世界人口の予測も解説する。

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2023.09.26
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世界人口の推移 1950年~2021年

世界人口は、18世紀半ばから19世紀頃の産業革命以降、急速に増加していった。国連による「世界人口推計-2022年改訂版」を参考に、1950年から2021年まで、世界人口がどのように推移したか紹介する(各年7月1日時点での推計値)。

世界人口前年比
1950年24億9932万人+1.73%
1951年25億4313万人+1.74%
1952年25億9027万人+1.93%
1953年26億4027万人+1.90%
1954年26億9197万人+1.98%
1955年27億4607万人+2.00%
1956年28億100万人+1.96%
1957年28億5786万人+2.05%
1958年29億1610万人+1.98%
1959年29億7029万人+1.70%
1960年30億1923万人+1.57%
1961年30億6837万人+1.66%
1962年31億2668万人+2.10%
1963年31億9577万人+2.27%
1964年32億6721万人+2.15%
1965年33億3711万人+2.08%
1966年34億641万人+2.03%
1967年34億7544万人+1.98%
1968年35億4681万人+2.08%
1969年36億2065万人+2.04%
1970年36億9539万人+2.05%
1971年37億7016万人+1.96%
1972年38億4480万人+1.96%
1973年39億2025万人+1.93%
1974年39億9551万人+1.88%
1975年40億6943万人+1.79%
1976年41億4256万人+1.77%
1977年42億1577万人+1.74%
1978年42億8965万人+1.74%
1979年43億6558万人+1.77%
1980年44億4400万人+1.79%
1981年45億2462万人+1.81%
1982年46億798万人+1.84%
1983年46億9188万人+1.77%
1984年47億7583万人+1.78%
1985年48億6173万人+1.78%
1986年49億5006万人+1.82%
1987年50億4098万人+1.82%
1988年51億3229万人+1.77%
1989年52億2370万人+1.76%
1990年53億1617万人+1.75%
1991年54億624万人+1.62%
1992年54億9268万人+1.56%
1993年55億7743万人+1.51%
1994年56億6072万人+1.46%
1995年57億4321万人+1.43%
1996年58億2514万人+1.40%
1997年59億648万人+1.37%
1998年59億8731万人+1.35%
1999年60億6775万人+1.33%
2000年61億4889万人+1.33%
2001年62億3074万人+1.31%
2002年63億1240万人+1.29%
2003年63億9389万人+1.27%
2004年64億7575万人+1.27%
2005年65億5817万人+1.26%
2006年66億4141万人+1.26%
2007年67億2594万人+1.27%
2008年68億1159万人+1.26%
2009年68億9830万人+1.27%
2010年69億8560万人+1.25%
2011年70億7312万人+1.24%
2012年71億6169万人+1.25%
2013年72億5059万人+1.22%
2014年73億3901万人+1.21%
2015年74億2659万人+1.17%
2016年75億1347万人+1.16%
2017年75億9982万人+1.13%
2018年76億8379万人+1.07%
2019年77億6495万人+1.03%
2020年78億4095万人+0.92%
2021年79億929万人+0.82%

2022年11月に世界人口が80億人を突破

2022年11月には、世界の人口が初めて80億人を超えた。世界人口1位の座を維持し続けていた国は中国だったが、インドがそれを上回った。日本のように人口が減少している国もあれば、インドのように、人口が増え続けている国もある。世界でみればやはり人口増加の傾向は続いていくようだ。

【2023年】世界人口ランキング 史上初80億人を突破、日本は12位に順位を下げる

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1950年から2000年 50年間で世界人口は2倍以上に

1950年の世界人口は約25億人。2000年は約61億人だったから、その50年間で人口が2.4倍にも増えた。2022年には世界人口が80億人を突破したため、過去72年間で3.2倍に増加している。

増加率は1963年の2.27%でピーク 2020年には1%を下回る

これまでの過去約70年の人口の推移を見ると、1980年代頃まで毎年、2%前後の増加率で増えてきた。増加率がピークを迎えたのは、1963年の2.27%だ。2000年になると1.2%前後の増加率になり、かつては「人口爆発」と言われていたが、その傾向にはブレーキがかかってきているのがわかる。

2020年には増加率が1%を下回った。これは1950年以来はじめてのことで、翌年の2021年には1%以下の水準となった。つまり、世界人口は増加傾向にあるものの、増加率は減少しているのだ。

今後の世界人口はどうなる?

世界人口が70億人に達したのは2010年。それから、80億人になるまで約12年だった。だが、世界人口の増加のスピードは鈍化しているため、90億人になるまでは約14年半かかり、2037年と見込まれている。そして、2080年代には世界人口が約104億人でピークとなり、2100年頃までその水準が維持されると予測されている(※2)。

予測される世界人口
2030年約85億人
2037年約90億人
2050年約97憶人
2080年代約104憶人
2100年頃約104憶人

増加する世界人口と考えるべき問題

ただ、世界人口がこれからも増え続けるなか、考えなければならない問題がいくつかある。

・世界人口が70億人から80億人になったとき、増えた10億人の約7割は低所得国・低中所得国だった
・世界人口が80億人から90億人になるとき、増える10億人の約9割は低所得国・低中所得国となるとみられる
・65歳未満で、2050年までに人口が増加するのは、低所得国と低中所得国だけ
・高所得国と高中所得国で、2050年までに人口が増加するのは、65歳以上だけ

いま人口が増加しているのは、低所得国・低中所得国のみで、高所得国・高中所得国では増加していない。また、高中所得国・高中所得国では少子高齢化が進んでおり、今後は65歳以上の人口が増加していく。

人口構成は国によって大きく異なっていくと考えられる今後。増加のペースは鈍化しても、今後も100億人以上まで世界人口は増えていくものとみられる。これからは、これまで以上に多様性を認めあい、格差について考えなければならない時代がやってくるだろう。

※掲載している情報は、2023年9月26日時点のものです。

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