株式会社ワコールは、店舗レジで回収したプラスチックハンガーを原料とした「循環型リサイクルハンガー」を開発。再び陳列ハンガーとして使用することで、プラスチックごみを削減すると同時に、バージンプラスチックの原料の使用量を約半分に減らす見込みだ。
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株式会社ワコールホールディングスの子会社である株式会社ワコールは、持続可能な循環型社会の実現に向けた取り組みとして、回収プラスチックハンガーを原料とした「循環型リサイクルハンガー」を開発した。
「循環型リサイクルハンガー」は、2023年7月以降、主にチェーンストア(量販店)で販売されるワコール商品に順次使用され、今後は年間1300万本の使用を見込んでいるとしている。
ワコールは「リサイクルハンガー」の取り組みを、2000年から日本コパック株式会社と協働で開始。これまでは、チェーンストア(量販店)で使用したプラスチックハンガーを年間約900万本回収し、他のプラスチック製品や固形燃料にリサイクルして、プラスチックごみの削減に取り組んできた。
今回、開発した「循環型リサイクルハンガー」は、回収した「リサイクルハンガー」を原料にして「リサイクルハンガー」を再生する取り組みとなっている。
まず、店舗レジで回収したプラスチックハンガーを日本コパックのリフォーム工場に集約し、リサイクル原料に加工。その後、加工したリサイクル原料とバージンのプラスチック原料を1:1の割合で配合し、「循環型リサイクルハンガー」へとリサイクルし、再びワコール商品の陳列ハンガーとして使用する。
今回の「循環型リサイクルハンガー」への切り替えを通じて、プラスチックごみを削減すると同時に、バージンのプラスチック原料の使用量を約半分に削減することが可能になるという。
「循環型リサイクルハンガー」は、ブラジャー・ショーツ用、ブラジャー用、ショーツ用、メンズインナー用などアイテムに合わせて6種類を開発。形は従来のハンガーと全く同じだが、色については乳白色となる。
今回開発・導入した「循環型リサイクルハンガー」はインナーウェアの業界団体である「日本ボディファッション協会(NBF)」会員が共通で使用できるハンガーとして開発しており、将来的にインナーウェア業界への普及を進める計画だ。
ワコールでは「地球環境を守ることは企業の責務である」との認識に立ち、商品の設計から、材料開発、そして生産・物流・販売までのさまざまな工程で、環境に配慮した取り組みを行っており今後もさまざまな環境活動を実施して、資源循環社会の実現に貢献していきたいとしている。
ワコールホールディングスホームページ コミュニケーションサイト「WoW」では、「循環型リサイクルハンガー」の開発秘話を公開。「循環型リサイクルハンガー」開発に取り組んでいるワコールメンバーと日本コパック様の担当者のインタビュー記事を掲載している。
お問い合わせ先/株式会社ワコール
https://www.wacoal.jp/
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