ペットボトルや漁網などを独自の技術でリサイクルし生地を開発して製品をつくってきた「ECOALF」が、AGF、モリリンと協業し廃棄となるはずのコーヒー豆・粉を活用した「コーヒー染めアップサイクルサコッシュ」の発売を8月10日より行う。
ELEMINIST Press
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三陽商会が展開するサステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ) 」は、味の素AGF株式会社およびモリリン株式会社と協業し、通常は廃棄となるコーヒー豆・粉を染料に活用して染めた「コーヒー染めアップサイクルサコッシュ」を、「ECOALF」公式サイトおよび直営店全3店舗にて8⽉10⽇(木)に発売する。
染料の素である廃棄される規格外のコーヒー豆の回収や、サコッシュの商品下げ札付け・梱包など作業の一部を台東区の福祉事業所が担い、企業や地域などさまざまな分野が連携し資源の有効活用を推進する。
サコッシュの商品下げ札付けなど作業の一部を担った 台東区の福祉作業所の様子
「ECOALF」は異業種の企業や行政と協力することで、新たな資源活用や循環の創出を模索してきた。取組先企業の1つであるAGF、モリリンとは2022年より継続的に取り組みを進めており、今回のコラボレーションもその一環となっている。
ECOALF・AGF・モリリンの3社は東京 蔵前発のアップサイクルプロジェクト「KURAMAEモデル」を立案・運営するコーヒー豆焙煎専門店・株式会社縁の木と連携。
縁の木をはじめ蔵前に店舗を構える焙煎店から発生する品質が規格外のコーヒー豆と、AGFの工場において商品生産の品種切替時等に生じた通常廃棄となるコーヒー粉とを合わせ、染料として活用し、モリリンの協力を得て製作した「コーヒー染めアップサイクルサコッシュ」を、「ECOALF」および縁の木それぞれの店舗およびオンラインストアにて販売する。
染料の素となる廃棄される規格外のコーヒー豆の回収や、サコッシュの商品下げ札付け・梱包など作業の一部を、「KURAMAEモデル」に参画する台東区の福祉事業所が担い、同業社・異業種、地域などさまざまな分野が持続可能な社会の実現に向けて連携する取り組みだ。
「KURAMAEモデル」は、ものづくりの街・東京 蔵前発のアップサイクルプロジェクト。日々の生活やカフェ・焙煎店の業務の中で生じる、捨てられるモノや古くなったモノに、企業のものづくりの技術や専門家のアイディア、福祉作業所の手仕事などをいれることで新しい価値を与えて生まれ変わらせる「アップサイクル」に取り組んでいる。その知見やノウハウを他の地域・団体・企業とも共有して連携し「サーキュラー・エコノミー」を広げている。
「コーヒー染めアップサイクルサコッシュ」は、生地の染料に通常は廃棄となるコーヒー豆・粉を活用。「ECOALF」のブランドメッセージ“BECAUSE THERE IS NO PLANET B ®”(第2の地球はないのだから)の文字を、コーヒー豆をイメージしたオリジナルグラフィックにアレンジしてプリントしている。
カラー:ベージュ素材:本体 オーガニックコットン、ストッパー Kinari(Panasonicの植物由来のセルロースファイバー成形材料)
「UPCYCLING THE OCEANS」の仕組み
「ECOALF」は、創業者ハビエル・ゴジェネーチェ氏が自身の子どもが生まれたことを機に次の世代に残すべき世界について考え2009年にスペインで立ち上げられたサステナブルファッションブランド。
“Because there is no planet B®”(第2の地球はないのだから)をスローガンに、すべてのアイテムを再生素材や環境負荷の低い天然素材のみで製造し販売している。
ファッション産業が世界で2番目に環境を汚染している産業と言われるなかで、ペットボトル、タイヤ、漁網などを独自の技術でリサイクルしてこれまで400種類以上もの生地を開発し新たな製品をつくり出している。
海洋ごみを回収し新たな製品に活用するプロジェクト「UPCYCLING THE OCEANS」を推進するなど“地球環境を守るために服をつくる”という新しい発想のエコサイクル型ファッションブランドで、とくにSDGsの14番“海の豊かさを守ろう”につながる活動に重きを置いてブランド運営をしている。
お問い合わせ先/ECOALF
https://ecoalf.jp/
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