市場で余った衣類を生活困窮者へお届けする「ファッションバンク」がスタート

ファッションバンクキービジュアル

一般社団法人FASHION BANKが市場で余った洋服を、必要とする人たちへ届ける「ファッションバンク」を開始した。日本における相対的貧困に着目し「足りてるけど足りてない」というミスマッチを解決しようとしている。

ELEMINIST Press

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2023.08.07
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市場で余った洋服を回収し、養護施設やフードバンクなどへ洋服を寄付「ファッションバンク」

ファッションバンクロゴ

一般社団法人FASHION BANK(ファッションバンク)は7月、市場で余った洋服を回収し、必要としている人たちへ届けるプロジェクト「ファッションバンク」を立ち上げた。

地方自治体、養護施設、フードバンク、社会福祉協議会、障害者施設などを通して47都道府県すべての生活困窮者へ洋服を届ける。

近年市場で余った食品を生活困窮者などに寄付しようという「フードバンク」の取り組みは一般化してきている。

ファッションバンクは「夏に着替える洋服がほしい」「冬に寒さを凌ぐ洋服がほしい」「いま着ている服が破れてしまった」という生活困窮者の人たちに、市場で余った洋服を寄付する新しい取り組みだ。

洋服を寄付したいという企業、洋服を受け取りたいという施設や団体に向けて、呼びかけを始めており、支援をしてくれる法人や個人も募集している。

ファッションバンクの仕組み

日本における相対的貧困の現状

日本の相対的貧困

先進国と呼ばれる日本だが、そんな日本も所得格差は徐々に広がり、日本における相対的貧困率が上がっている。

厚生労働省の「2018年 国民生活基礎調査」による相対的貧困の基準は世帯年収127万円とされ、相対的貧困率は15.7%に達している。

これは日本人口の6人に1人、約2,000万人が貧困ライン以下での生活を余儀なくされていることになる。(日本の相対的貧困率は、G7でワースト2)

母子家庭の相対的貧困

一般社団法人ファッションバンク代表理事 菅野充氏のコメント

「私は2021年からサステナブルファッションをテーマにさまざまな活動を行ってきました。

持続可能な社会をつくるために、ファッションに関わる人間として何ができるのでしょうか?

世界では毎年3000億着の洋服が廃棄されている一方で、夏なのに着替える洋服が、冬の寒さを凌ぐ洋服が、足りなくて困っている方々が日本にはたくさんいます。

この『足りているけど、足りていない』というミスマッチを解決する為に、ファッションバンクを立ち上げました。

洋服を寄付する喜び、洋服を着る喜び、活動を支援する喜び。支える人も支えられる人も喜びを感じる。そんな取組みにして行ければと考えております。洋服の力でみなさまにエールを送ります!」

お問い合わせ先/一般社団法人FASHION BANK
http://fashionbank.or.jp

※掲載している情報は、2023年8月7日時点のものです。

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