株式会社コーセーを代表するブランド「雪肌精」は、「SAVE the BLUE」プロジェクトのひとつとして、汚れがついてしまった商品や試着用サンプルなどを染色してアップサイクルし販売を行う。また、売上は今後の「SAVE the BLUE」の活動資金に充てられる予定だ。
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株式会社コーセーは、グローバルブランド「雪肌精」が取り組む環境保全活動、雪肌精「SAVE the BLUE」プロジェクトの一環として、新たに「SAVE the BLUE 〜Upcycle Project〜」を7月1日より開始した。
Upcycle Projectは、衣類の廃棄処分をなくす取り組みとして藍染でアップサイクル(新たな価値を与え再生)するプロジェクトのこと。
今回は、汚れがついてしまった商品や試着用サンプルなど、そのままでは販売することができない衣類をサステナブルライフスタイルブランド 「O0u(オー・ゼロ・ユー)」から譲り受け、「BUAISOU」の藍染によりアップサイクルし、雪肌精が再販売するプロジェクトとなっている。
雪肌精「SAVE the BLUE」プロジェクトは、雪肌精の青いボトルから連想される“青い”地球を守る取り組みとしてスタート。Upcycle Projectでは、藍の栽培から染色までを一貫して行う藍師・染師「BUAISOU」によって、ひとつひとつの衣類に"藍色"で新たな命を吹き込んでいく。
アップサイクルされた服は7月1日より、コンセプトストア「Maison KOSÉ銀座」にて展示・抽選販売を開始。売上は今後の「SAVE the BLUE」の活動資金に充てられる。
販売場所:Maison KOSÉ銀座
所在地:東京都中央区銀座7-10-1
展示/抽選販売申し込み期間:7月1日(土)〜 8月31日(木)
※衣類の数に限りがあるため、購入希望者の中から、展示終了後に抽選で選ばれた方に販売する形式となる。実際の服をご覧いただいた上で応募いただきたいため、購入の申し込み方法は店頭でのみのご案内となる。
Upcycle Projectは、企画の趣旨に賛同するサステナブルライフスタイルブランド「O0u」との協業のもと実現。O0uは、長く愛用できるデザインを軸にサステナブル素材を積極的に使用することを宣言しており、土壌分解性の高い天然素材を採用するなど、新しい生活様式や価値観のもとで誕生したライフスタイルブランドだ。
今回、雪肌精の「地球に還す」という考え方に共感し、衣類のアップサイクルに対する関心を高めることを目的として協賛することが決定した。
どれだけ注意を払っていても、展示中や試着の際に汚れがついてしまうなど、販売に相応しくない状態になってしまう衣類がある。今回のプロジェクトでは、そうした衣類を藍染でアップサイクルしている。
藍染は、徳島県を拠点に、藍の栽培から染色、仕上げまですべてを一貫して行っている「BUAISOU」との協業で実現。藍を育て、収穫して乾燥させ、発酵し、約1年がかりで天塩にかけてつくりあげる手づくりの天然藍の染料、蒅(すくも)。
その蒅と木灰、貝灰、麩のみで仕込んだ染め液で、それぞれの服に合わせて染める回数を変えるなど、一枚一枚丁寧に染められている。その結果、世界にひとつしかないアイテムへと生まれ変わっている。
汚れて着られなくなってしまった衣類でも、藍色に染めることできれいに甦らせることができ、さらには独自の風合いを生み出す。こうした観点から、”染めること”での衣類のアップサイクルが近年注目されているのだ。
■O0u(オー・ゼロ・ユー)
株式会社アダストリアが設立した子会社「ADOORLINK(アドアーリンク)」にて展開するライフスタイルD2Cブランド「O0u(オー・ゼロ・ユー)」。
憧れよりも共感を、個別よりもユニバーサルに、多様性に加えてそれを包み込むやさしさを持ち、自身が服に合わせるのではなくありのままの自分自身に合わせることを価値観に持つ、地球にも自分にも誠実でやさしいブランド。
サステナブルな素材や製造技術にこだわったライフスタイルアイテムをD2Cで展開している。
■BUAISOU
藍の本場である徳島県上板町を拠点に活動を行なっている藍師・染師「BUAISOU」。原料となる藍の栽培をはじめ、蒅(すくも)造り、染色、デザイン、製作まで昔から分業制であった藍染業を一貫して行い、藍染のオリジナル商品の製作、コラボレーション、国内外での展示やワークショップなどにも取り組み、さまざまな手法で天然藍の魅力を伝えている。
蒅と木灰汁、ふすま、貝灰のみで発酵させた藍液で染めた藍は、深く美しい発色と高い堅牢度が特徴だ。
日本の衣料廃棄物は年間50万トンを超えると推計されている(「ファッションと環境」環境省/2020年 より)。ファストファッションの充実などによって、安く、より気軽に衣類を購入できるようになったが、その反面廃棄される衣類の量は増加傾向にあり、廃棄の際のCO2排出量が増加するなど、環境への負荷は高まっている。
1枚の衣類を長く、大切に着ることができるようにすることで、ごみを減らすことができ、温暖化防止のためにできる重要なアクションのひとつだ。
美しい地球で育まれた自然の恵みを配合している「雪肌精」は、地球に対する恩返しの気持ちを込めて、2009年から自然保護活動に寄附する支援活動や、地球の環境保全に対する関心を高め、理解を深める啓発活動に取り組む、雪肌精「SAVE the BLUE」プロジェクトを展開している。
2009年から14年続く沖縄のサンゴ育成活動。海の生物の4分の1が暮らすサンゴを移植する活動を行なっている。
北アルプス山麓に広がる山岳リゾートHakuba Valleyで使用される電力の再生可能エネルギーへの切り替えを支援するプロジェクト。温暖化の原因となる二酸化炭素の削減に貢献する、雪肌精ならではの“雪”を守る活動だ。
お問い合わせ先/コーセー
https://corp.kose.co.jp/ja/
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