株式会社プチフィロゾフが運営する環境再生型オー ガニックブランド「MammaBaby」が、国際的な認証「B-Corporation認証」を取得した。環境再生型農業やゼロウェイストなどのアクションを通してカーボンニュートラルに取り組んでいる。
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株式会社プチフィロゾフは、同社が展開する医療機関向け製薬会社発の環境再生型オー ガニックブランド「MammaBaby(ママベビー)」において、2023年5月、日本で初めてベビー・キッズカテゴリーで「B-Corporation(B Corp)」を取得した。
70年の歴史をもつ医療機関向け製薬会社であるMammaBabyは、1944年から産婦人科などの医療機関へ環境再生型オーガニック製品を開発している。
創業者の娘が重度のアトピーを持って産まれてきたことがきっかけで、医療機関向けに研究してきた良質なプロダクトをすべての子どもたちに届けたいという想いが生まれ、ブランドがはじまった。
そんなMammaBabyは子どもたちが生きる未来で、人と地球が直面する地球温暖化をはじめとするさまざまな課題を解決すべく、カーボンニュートラルを宣言して、2021年から実現している。
「子どもたちの感性や知性を育み、地球の未来へつなぎたい」という信念のもと、ほんとうの持続可能性とは?という問いに向き合い続ける企業として、B Corpという第三者の視点を組み込むことが次のステージへ進むためのよりいいきっかけになると考え、2020年から認証取得に取り組んできた。
B Corp認証は、社会や環境に配慮したビジネスの力でよりよい世界をつくろうとしている、公益性の高い企業に対して与えられる国際的な認証で、B Corpの“B”は Benefit for all 「 すべての人に利益をもたらす」の略。
環境・コミュニティ・ユーザー・ ガバナンス・ワーカーズ(ともに働く仲間)の5つの分野から構成される約200の項目に対する取り組みに応じて加点される認証試験において、80点を獲得することが認証の条件となっている。
運営しているのは、アメリカ・ペンシルベニア州が拠点の非営利団体B Lab(ビー ラボ)。すべてのステークホルダー(利害関係者)に対してプラスの影響を与え、経済システムを変えることを目的としている。
1年半に及んだ審査期間に約200の項目と向き合うなかで「これはずっと取り組んできた!」「こんな視点もあるんだ!」「いまの自分たちには無理があるから3年後からチャレンジしよう!」など、新しい気づきを積み重ねていった。
そうして一つひとつのテーマに対して社員やステークホルダーと議論と検討を重ねたことで「私たちが大切にしたい持続可能性とは?」という問いに対しての道筋がより明確になったという。
また、地域社会に根付いた環境再生型農業の取り組みなど「環境・コミュニティ・ユーザー」において高い評価を得られた一方で、「ガバナンス・ワーカーズ」の分野では多くの学びを得た。
13名のスタッフに対して子どもが17名という構成のMammaBabyチームでは、自分が希望する就業時間や働く場所などの働き方と報酬を自らが提案し、話し合いの上決定するなど、これまでも家庭や夢を蔑ろにすることのない働き方を推奨してきたが、さらに知性や感性を磨くためのチャレンジへの費用をサポートするといった新制度を導入するなど新しい取り組みも始めている。
今回、加点とならなかったその他の項目についても新たなアクションを決定し、随時MammaBaby公式オンラインストアのサステナビリティページで公開していく方針だ。
サステナビリティという声が日本で広がり始めて数年。そのなかで、企業や個人が何かしらのアクションをしようという変化が現れ、事実、意識が少し高まってきている一方で、 それらのアクションが、プラスチックの削減、生分解性や再生資材、バイオマスの活用など、ポジティブな取り組みでありながらも、点の活動に留まりがちな側面もある。
企業として中長期的にどう取り組むべきなのか、道筋が見えづらく、混沌としている状況に着目したMammaBabyは、試行錯誤のなかで、シンプルにカーボンニュートラルを約束することに至った。
それをユーザーや子どもたちに届けたいという思いを持って事業活動を行う一方で、同時に企業として、そしてチームメンバーのためにも健全に利益を上げることが重要であることも認識。
さらに地球でともに暮らす植物や動物などの仲間たちも、MammaBabyにとって大切なステークホルダーであるという事実をもっとも大切にしている。
MammaBabyが考えるサステナビリティは、決して何かを我慢したり、犠牲にしたり、楽しみを失ったり、妥協することなく、アイディアやクリエイティビティを発揮して、地球で暮らす仲間たちそれぞれにとってのGOOD POINTを探すこと。
CO2の排出は事業活動を行う限り、決してゼロにはならない。でも、存分に楽しんだ分、企業としてちゃんと後片付けをする。このカーボンニュートラルという指標が正解かどうかはまだわからないとしながらも、楽しみながら、希望を持って取り組むことができるようになったという。
MammaBabyが取り組む環境再生型農業は、従来の慣行農業のように農薬や化学肥料、除草剤等で土壌の微生物を殺さず、土壌の有機物を活かすことで大気中からCO2を吸収する健康な土壌をつくり、排出される量よりも多くのCO2を吸収し気候変動を逆転させるポテンシャルを秘めている。
また、環境再生型農業が広がることで根本的に水質が改善され、健康によい米や野菜が広がれば、MammaBabyが出会えない子どもたちや敏感肌に悩む人にとってのウェルネスやビューティにつながり、人がつくってしまったかもしれないアトピーやアレルギーといった病気も根本的に減らすことができる可能性を信じ、活動を続けている。
廃棄容器ゼロを目指す「ゼロウェイストチャレンジ」。過剰な検査基準により廃棄されていた容器を活用する取り組みで、廃棄率を13%から3%まで削減。さらに、色の切り替え時に発生する色が混じることによる容器も活用し、廃棄率を5%から0%まで削減することに成功した。
この取り組みは、独自性がありながら業界全体で取り組むことが可能であり、 地球環境に大きなメリットもたらす持続可能(サステナブル)な取り組みであり、かつそのすべてを公開している、という点でB Corpでもとても高い評価を得た。
2023年4月には公式オンラインストアをカーボンニュートラルな買い物&配送を叶える日本ではじめてのECサイトとしてリニューアル。
MammaBabyにとって大きなチャレンジだったが、リニューアル前との比較では売上が181%、継続率が203%アップ。地球にやさしい買い物を選択する生活者に支持される手応えを得た。
MammaBabyは、地球の未来にとって大切なことを人間視点だけではなく、植物や動物、自然の気持ちになって考える目線を大切にしている。
地球の礎である子どもたちにMammaBabyとの日常を通じて、心の引き出しを豊かにするたくさんの手ざわりを届け、感性や知性を育み子どもたちがつくる地球の未来へつなぐこと。MammaBabyはこれこそが、ほんとうの持続可能性だと考えている。
同時に、ともに働くチームメンバーが、子どもたちのため、未来の地球のために楽しく仕事に専念できる環境こそが、よりよい商品を生み出し、ユーザーから選ばれ、会社に利益をもたらし、そこから環境への再投資が可能となる。
このように地球視点が加わることで一つひとつの取り組みは点の活動に留まることなく、一つのつながりを持った線となり、よりポジティブな循環を生み出す。
MammaBabyは公式サイト内でサステナビリティのページを設け、環境活動に対する考え方、これまでの取り組み、今後の目標などを具体的な数字とともに公開している。私たちにできるほんの小さな取り組みも、広がることで、社会にとって、地球にとって大きな力になるとし、B Corp取得の活動詳細についても順次公開予定となっている。
お問い合わせ先/MammaBaby
https://mammababy.jp/
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