イケア・ジャパン株式会社は「ピープル・アンド・プラネット・ポジティブ」と称した、2030年までの戦略に対する進捗状況をまとめた2つのレポートを公開。6月は環境月間に合わせ、サステナブルをテーマにしたイベントを開催する。
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イケア・ジャパン株式会社は「ピープル・アンド・プラネット・ポジティブ」と称した、2030年までの戦略に対する進捗状況をまとめた「サステナビリティレポートFY22(日本語版)」と、気候変動への戦略と取り組みをまとめた「クライメートレポートFY22(日本語版)」を、5月25日(木)に公開した。
また、イケアでは6月の環境月間に合わせ「サステナブル月間」として、「人にも地球にもやさしく」をテーマにサステナブル ストアツアーやIKEA Liveでのサステナブルなルームセットのご紹介などさまざまな活動を行う。
イケアが掲げる2030年までの大きな目標は、人だけでなく社会、地球という家に対して、ポジティブな影響をもたらす「ピープル・アンド・プラネット・ポジティブ」な状態になること。
そして、多くの人々が限りある資源のなかでより快適な暮らしを実現できるよう、インスピレーションを提供し、その力となることだ。
イケアでは「ピープル・アンド・プラネット・ポジティブ」をサステナビリティ戦略とし、2030年に向けた共通の課題に対する目標とコミットメントをまとめている。
イケアは、この戦略において「健康的でサステナブルな暮らし」「サーキュラー&クライメートポジティブ」「公平性と平等性」という3つの注力分野を設け、積極的に課題解決に取り組んでいる。
その取り組みの結果として昨年に引き続き公開されたのが、今回のレポートだ。
・エネルギーと家計の節約に貢献。FY22では「SOLHETTA/ソールヘッタ LED電球シリーズ」のサイズ、形状、機能を拡充、合計で6,200万個を販売。
・室内の空気を浄化できるよう、低価格の新商品「UPPÅTVIND/ウッポートヴィンド 空気清浄機」を発売。
・家庭の洗面台に取り付け、ミストモードで使用すると水量を最大95%削減できる新商品 「ÅBÄCKEN/オーベッケン ミストノズル」を発売。
・プラントベース(植物由来)の食品を拡充「LÄTTLAGAT/レットラーガット ワンプレート冷凍食品のプラントボール」を販売。
・イケアのクライメートフットプリントは、ベースラインとなるFY16と比較して絶対値で12%減少。
・イケアのリテール事業の24の市場で再生可能電力使用率100%を達成。
・バリューチェーン全体の屋外大気汚染の測定に関する史上初の企業向けのガイドを策定。
・イケアのベストセラー商品「BILLY/ビリー本棚」の循環性を改善。
・EV100+を通して、大型トラック輸送においても2040年までにゼロエミッションを約束。
・ピープル・アンド・プラネット・ポジティブ戦略の公平性と平等性のフォーカスエリアを改定。
・社会的に弱い立場にあり、主流から取り残された人々に就業機会を創出する目的で生まれたコレクション「VÅRDANDE/ヴォールダンデ」を発表。
日本の提案により国連で定められた6月5日「世界環境デー」を皮切りにした6月の環境月間に、イケアでは「サステナブル月間」としてより多くの日本の人々が、健康的でサステナブルな暮らしをより簡単に、より手ごろに実現できるよう、アイデアやインスピレーションを届ける。
とくに今年は子どもや、環境問題に高い意識を持つと知られる若い世代に向け「人にも地球にもやさしく」をテーマに楽しく「サステナブル」を体感できる活動も多数準備。
イケアは、人々と地球にポジティブな影響をもたらすブランドとして、また、家での暮らしにおけるリーダーとして人々に寄り添うことを目指し「サステナブル月間」にイケアと「サステナブル」への理解を深めようと呼びかけている。
イケアストアに設置されている、ソーラーパネルや電気自動車でご来店されたお客さまが使用できるEV充電器、リサイクル&ごみ分別エリア、また、商品の入れ替えで使用しなくなった展示品やお客さまから買い取りしたイケアの家具などをアウトレット価格で販売するサーキュラーマーケットなどを紹介。
100%再生可能電力を使用した店舗運営や廃棄物ゼロを目指す循環型ビジネスなどを体感できるツアーとなっている。
■開催期間:6月3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日)※IKEA Familyメンバー限定
■開催場所:イケアストア(都心型店舗を除く)
■料金:無料
都心型店舗ではエコアーティスト田村綾海氏を招いたワークショップや、作品の展示会を開催する。
これまでイケアは、人々がより健康的でサステナブルな暮らしを実現できるアイデアを提案してきた。今回のイベントでは、世界10組のクリエイターとコラボレーションをし「サステナブルな家での暮らし」をテーマにしたルームセットを考案。
6月8日(木)にイケアのウェブサイトでライブ配信を開催。ルームセットのデザインでコラボレーションしたクリエイターのまちこ氏、Iñigo氏が登場し、それぞれのサステナブルなルームセットについてIKEA福岡新宮より紹介する。
また、農村部や社会的弱者の人たちに長期的でサステナブルな雇用機会と生計を提供することを目的にした新コレクション「MÄVINN/メーヴィン」についても紹介する。
・MÄVINN/メーヴィン コレクションの紹介/11:00~
・まちこ氏とコラボレーションしたルームセットの紹介/14:30~
・Iñigo氏とのコラボレーションしたルームセットの紹介/16:30~
より健康的でサステナブルな暮らしを提案する、サステナブルフードフェアを7月2日(日)まで期間限定で開催。
6月1日(木)から6月30日(金)には、IKEA Familyメンバーに向けて「SOLHETTA/ソールヘッタ LED電球シリーズ」を2つ以上購入で10%オフになるキャンペーンや、家具買取り価格が通常10%のところ、30%に上乗せするキャンペーンを実施する。
イケアは2012年からソーシャルビジネスと連携し、農村部や社会的弱者の人たちに長期的でサステナブルな雇用機会と生計を提供できるよう取り組みを行っており、今回のコレクションもその取り組みの一環として生まれた。
もっとも必要とする人々に仕事を提供するアジア各地の7つのソーシャルビジネスとともにつくられ、家庭用のユニークなアクセサリーをつくるための職人技と職人技に感謝することを目的とするコレクションで、コレクション名の「MÄVINN/メーヴィン」は、イケア創業の地であるスモーランド地方の方言で「風を背中に受ける」という意味だ。
全国のイケア店舗、IKEAオンラインストアで6月1日(木)より順次販売開始する。
MÄVINN/メーヴィンバッグ 2,999円
丈夫でたっぷりしまえるバッグ。丈夫な持ち手付き。デニムは耐久性に優れた素材で、使えば使うほど柔らかくなり、風合いが増す。
オフィスに行くときにノートパソコンとお弁当箱を入れるのにぴったり。または買い物をするときの便利な相棒としても最適だ。
この商品はベトナムの社会的企業のSAITEXでつくられていて、 障害を持つ人々に、綿とリサイクルデニムを扱う製造業に従事する機会を提供している。
MÄVINN/メーヴィン クッションカバー 2,999円
強度のある手織りの綿の布地でできたクッションカバー。いろんな色が入った飽きの来ないストライプ柄は、たいていのインテリアやMÄVINN/メーヴィン コレクションのほかのテキスタイルとよく合う。
この商品はインドの社会的企業、Rangsutraでつくられていて、商品の生産を通して、国全体の村や小さな町の女性たちに長期的な生計手段を創出している。
MÄVINN/メーヴィン バスケット 1,499円
丈夫な天然素材のジュートを編んでつくられた、おしゃれで、しかも実用的な中型のバスケット。自然な色のバリエーションがあるので、一つひとつのバスケットの表情は微妙に異なる。
この商品は、バングラデシュの社会的企業のClassicalでつくられていて、ジュート製品づくりを通して、農村地域の女性たちに仕事と安定した収入を創出している。
お問い合わせ先/イケア・ジャパン
http://ikea.jp/
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