豊島株式会社は、米国バージニア州でオーガニックな産業用ヘンプを扱うFyberXへの出資を行ったことを発表。CVCファンドから最新テクノロジーを保有するベンチャー企業へ出資を行い、社会への貢献を目指す。
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豊島株式会社は、自社が運営するCVCを通して、米国バージニア州でオーガニックな産業用ヘンプを扱うFyberXへの出資を行ったことを発表した。
豊島株式会社は、世界各地から原料・糸・生地の買い付けおよび販売や、最終製品の企画から生産まで一連のプロセスを手がけ、ファッション産業のあらゆる過程において総合的に事業を展開している。
また、5GやICTが普及しSociety5.0が推進される世のなかにおいて、豊島は、社会への貢献を目指し、2017年よりCVCファンドから最新テクノロジーを保有するベンチャー企業へ出資を行っている。
米国連邦政府は、米国2018農業法(2018 Federal Farm Bill)のなかで、THC濃度0.3%以下の大麻をヘンプと定義し、ヘンプの管轄を麻薬取締局から米国農務省に移すとともに、産業用ヘンプの栽培を合法化した。
環境負荷が小さくサステナブルな天然繊維として産業用ヘンプが注目されているなか、大手グローバル調査会社フォレスター・リサーチ社が実施する最新の調査によると、世界の産業用ヘンプ市場規模は2021年には41億3,000万米ドルと推定され、2022年から2030年にかけて16.8%の年平均成長率(CAGR)で成長すると予想されている。
2018年に米連邦政府がヘンプを合法化して以来、FyberXは米国でヘンプを栽培する契約農家を組織化して最新の農業IoT技術とトレーサビリティ技術を提供し、米国産オーガニックヘンプとして取り扱いを始めている。
今回の出資を通じて両社が協業し、次世代に向けた新しい天然繊維を豊島のネットワークを通じて普及させていくことで、持続可能なファッションの未来へ貢献していくことを目指していくとしている。
今回の協業についてFyberX CEOのBenYoung氏は次のようにコメントしている。「豊島からの出資は、当社のビジョンと技術が市場のニーズと一致していることを証明するものであり、非常に名誉なことだと考えています」
豊島は、“IoTですべての人とものがつながる世界に向け、社会の課題を解決し、ひとりひとりの快適な生活を実現する”ことを目指し、2017年にCVCを発足。
最新のテクノロジーを保有する企業や次世代の環境素材を開発する企業など、幅広い分野のベンチャー企業とともに、出資を通してその実現に向けたサービスや商品の開発を進めている。
これまでの事例として、ウェルネス関連事業を展開する株式会社TENTIALと疲労を軽減するリカバリースリープウェア「BAKUNE」の開発や、AI技術によって表面的な情報だけではなく、見えない領域のデータを可視化するAIQ株式会社とアパレル企業への商品提案やソーシャルメディアの運営サポートなどを行っている。
お問い合わせ先/豊島株式会社
https://www.toyoshima.co.jp/
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