カネボウ化粧品の「SENSAI」Japanese Sustainable Luxuryとして新たな一歩

SENSAIのイメージビジュアル

カネボウ化粧品が手がけているプレステージコスメブランド「SENSAI」は、ブランドの源にある日本の美しい自然とその持続可能性に対するコミットメントを、2023年より『Japanese Sustainable Luxury』として新たに深化させると発表した。

ELEMINIST Press

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2023.02.28
SOCIETY
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SENSAIの日本の美しい自然とその持続可能性へのコミットメント『Japanese Sustainable Luxury』

SENSAIのイメージビジュアル

カネボウ化粧品が手がける、グローバルに日本の繊細な美意識を発信するプレステージコスメブランド「SENSAI(センサイ)」は、ブランドの源にある日本の美しい自然とその持続可能性に対するコミットメントを、2023年より『Japanese Sustainable Luxury(ジャパニーズ サステナブル ラグジュアリー)』として新たに深化させることを発表した。

SENSAI は、日本の美しい自然と高貴な艶を放つ稀少な小石丸シルクの美にインスパイアされたプレステージブランド。1983年のブランド誕生より、欧州を中心に40ヵ国以上で展開し、各国の感性豊かなラグジュアリー層から支持されてきた実績を携え、2019年には日本でも発売を開始した。

以来、日本の美意識と科学にもとづく多くのアイテムは、国内外の女性たちに支持され続けている。そんなSENSAIが大切にしてきたのは「丁寧に繊細に生きる」という精神。

長きにわたりヨーロッパでSENSAIの評価を確立したのは、美しいシルクスキンへ導くアイテムのみならず、茶道よりインスパイアされた正しく丁寧なスキンケアのためのリチュアル“Saho”と、心を込めた一期一会のおもてなしが欧州女性たちの心を捉えたからだった。

サステナブルアクション『Japanese Sustainable Luxury』を通して持続可能性に対する取り組みをさらに前進させ、真のラグジュアリーである「丁寧に繊細に生きる」というブランドのフィロソフィーをさらに深め、伝えていくとしている。

持続可能性におけるSENSAIの遺産

SENSAIでは、持続可能性への取り組みがブランドのDNAに刻まれている。自然や人との「関わりを大切にする」という精神性がブランドの基盤であり、それは製品を開発するという枠を超え、長い年月をかけて受け継がれ、進化してきた。

環境との関わり、人と人とのつながりが、SENSAIの持続可能性におけるふたつの重要な要素だ。

絹糸を紡ぐ過程で廃棄されていた材料から化粧品の成分を開発

フェイシャルソープ、サボン・ド・ソワ

1887年(明治29年)、鐘紡の前身である東京綿商社が繊維業として創業。紡績工場を訪れた科学者たちは、絹の糸を紡ぐ女性の手の美しさを目にし、そこから絹と紡績プロセスの探求が始まった。

長きにわたる研究の結果、絹糸を紡ぐ過程で廃棄されていた材料から化粧品の成分を開発することに成功。まさに「大切にする」という価値観を体現するこの発見は、1936年に最初のフェイシャルソープ、サボン・ド・ソワの創造につながった。「自然からの恵みを大切にする」このことをSENSAIは受け継ぎ、持続可能性のアプローチに織り込んでいる

文化の違いを超えて伝えた「おもてなし」が育むつながり

人と人のつながりを大切にするイメージ

「人とのつながりを育む」という価値観はヨーロッパに進出した当初は理解されにくいものだったという。ひとりひとりのお客様を迎えるおもてなし、茶道からインスパイアされた、心を込めて行うスキンケアリチュアル “Saho”。

SENSAIはこの価値観を信じ、文化の違いを超え、感謝や心を込めて行う接客やスキンケアを、スタッフに教え、お客様に伝え続けてきた。人を思いやり、大切にすることで育まれた人と人との関係性は、今もブランドの核をなす資産となっている。

『Japanese Sustainable Luxury』へとつながる環境との関わり

SENSAIでは、これまでもパッケージの素材やレフィルアイテムの販売など、環境に配慮した商品展開を行ってきた。製品やサービスなどに関わる原料調達から廃棄、資源の再活用までのライフサイクルに対し、より責任のある資源・原料の選択、思慮深い製品設計をすることは、ブランドの大切なミッションだとしている。

今後は『Japanese Sustainable Luxury』のアクションのもと、日本のものづくりの伝統に根ざした自然への敬意と感謝を込め、廃棄物の削減や持続可能な自然環境へ一層取り組んでいくとしている。

循環型農園

農園の葉

SENSAIの原材料のなかでも保湿成分である「シソ葉エキス」や「アシタバ葉茎エキス」は、農薬や化学肥料を使わない循環型農園で栽培したものを使用。循環型農園では、土壌づくり、栽培、収穫、成分抽出の過程を一貫することでトレーサビリティを明確にするとともに、生産過程で生じた残渣を堆肥化して土壌に返すことで、環境負荷を低減する取り組みを行っている。

省資源の取り組み

パッケージには、 バージンPET品質と同じレベルの品質を保持するケミカルリサイクルPETを可能な限り使用。 製品の一部にリサイクルガラスも使用している。

包装の化石由来プラスチックの使用を減らすため、製品の一部にバイオマスプラスチックを採用。 ホルダーを再利用する目的でリップスティックの一部にレフィルを採用している。

また、 廃棄物削減を目的とした店舗・陳列手法のデザイン開発に可能な限り取り組んでいる。

FSC® 認証紙の採用

FSCのロゴ

2023年からは、バガス素材を一部使用したFSC®︎認証紙を製品パッケージに導入。バガスは、廃棄されるサトウキビの搾りかすを原料にした素材で、非木材繊維材料だ。

SENSAIでは、責任をもって管理された森林から調達したFSC®認証紙を製品パッケージに採用しており、購入されたお客様が間接的に森を守ることにつながる。(FSC®N002281)

『Japanese Sustainable Luxury』へとつながる人と人とのつながり

Japanese Sustainable Luxuryの図解

SENSAIのDNAに刻まれたものづくりの過程の原点は「日本のものづくり」の精神だ。科学者から職人までの専門家における革新性や品質への追求と献身に、一貫してその精神が流れている。処方、製品デザイン、店舗や什器の設計に至る多面的なアプローチに精通することで、美しい未来に貢献することを目指している。

過去約40年にわたり、ヨーロッパで育まれた、スタッフ、お客様、サプライヤーとの絆は強固になり、SENSAIのコミュニティは成長を続けてきた。創造性をもって人を思いやり大切にするという、和のホスピタリティであるおもてなしに根ざした協力関係は、国や地域を超えた重要な資産であるとしブランドの信念となっている。

今後は、日本の「ものづくり」と「おもてなし」を原点に、さらなる持続可能性への取り組みとして『Japanese Sustainable Luxury』を推進していくとし、そのスタートとなる2023年には、ブランドのインスピレーションの源であるシルクの物語、SENSAIの資産、そしてラグジュアリーをテーマにした新商品を発表し、日本発のラグジュアリーを再定義することを目指す。

お問い合わせ先/SENSAI
https://www.sensai-cosmetics.com/jp/ja/

※掲載している情報は、2023年2月28日時点のものです。

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