カポックから生まれた100%植物由来素材「POLAK」 URBAN RESEARCH DOORSから商品発売

POLAK

豊島株式会社は、繊維への加工が難しいとされてきたカポックから採取した繊維と、トウモロコシなどのデンプンからつくられるバイオマス原料をブレンドした100%植物由来の素材「POLAK」を独自開発。POLAKを採用した商品が「URBAN RESEARCH DOOR」から発売される。

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2023.01.30
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URBAN RESEARCH DOORSの春夏アイテムに「POLAK」採用

POLAK×URBAN RESEARCH DOORロゴ

快適なライフスタイルの提案を目指す豊島株式会社は、東南アジアに自生する植物・カポックから採取した繊維と、トウモロコシやサトウキビのデンプンからつくられるバイオマス原料のPLAをブレンドした、100%植物由来の素材「POLAK(ポラック)」を独自開発した。

この「POLAK」を採用した商品が、株式会社アーバンリサーチが展開する「URBAN RESEARCH DOORS(アーバンリサーチドアーズ)」から2月に発売される。URBAN RESEARCH DOORSは、“心地よい暮らし”をテーマに環境にいいロングライフ商品を提案するブランドだ。

世界的なSDGsやサステナビリティの流れを受け、ファッション業界では環境配慮型の素材への注目度が高まっており、これらの素材を使用した商品が多く見られるようになってきた。

POLAK

そうしたなか、カポックは繊維への加工が難しく、繊維製品への開発が進まず商業化に至らなかったため、カポックの木々が多く自生する東南アジアでは、廃材同様の扱いで捨てられているという背景があった。

技術の発達により、廃材として扱われていたカポックをポリエステルとブレンドして繊維へ加工する方法が生まれるなか、同社はPLAとブレンドすることで、100%植物由来の繊維を開発。

本来であれば廃棄されてしまうものを、100%植物由来の環境配慮型素材に生まれ変わらせることに成功した。石油や動物由来の繊維に比べて環境への負荷が少なく、大規模栽培や森林伐採が不要なため、循環型社会への貢献も期待できる。

原料カポックの特徴活かし、活躍の場が広がることを期待

カポック

カポックは、主にジャワ島に自生する植物で、高さ10~30mの喬木の蒴(さく)果中から繊維を採取する。カポック繊維は、繊維長18~27mm、直径が約0.02mmでストロー状の中空構造が特徴だ。

天然繊維のなかでもっとも高い中空率70~80%を保有しており、その軽さは綿の1/8だ。また、シートの内部がエアパック状で熱伝導率が低いため、断熱効果がある。

身体から発せられた水分をカポック繊維の中空部分が吸収し、水蒸気が水に変わる時に発生する凝縮熱を利用して発熱する吸湿発熱性も特徴だ。(一般財団法人ニッセンケン品質評価センターにて効果測定済)

寒い時に湿気を吸って発熱し、暑い時に湿気を放出して涼しく快適にする特徴を活かし、中綿材としてアパレル製品や、寝具、救命具などに使用されてきた。

今後、サステナビリティと機能性を両立した素材として、アパレル製品以外にも、土木関係の土壌改良シートなどの資材、手芸用の資材、寝具など、さまざまな場面で「POLAK」を採用してもらうことを目指しているという。

お問い合わせ先/豊島株式会社
https://www.toyoshima.co.jp/

※掲載している情報は、2023年1月30日時点のものです。

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