エシカルインフルエンサーとは? マーケティング起用のメリットや取り組みを解説

ベッドの上に並べられた衣服やアクセサリー

近年、注目度が増しているエシカルインフルエンサーとは、具体的にどのような活動を行っているのか、一般的なインフルエンサーとは何が違うのかなどを解説する。現在活躍中のエシカルインフルエンサー5名の情報や、企業が起用するメリットや取り組み例についても詳しく説明していく。

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2022.11.30
SOCIETY
学び

エシカルマーケティングとは? メリットや実例をわかりやすく紹介

目次

エシカルインフルエンサーとは

スマートフォンを操作する女性

Photo by Paul Hanaoka on Unsplash

エシカルインフルエンサーとは、SNS上での発信活動を通じ、社会課題や環境問題の解決に対して影響力を持つ人物を指す。日頃から世界が抱える社会課題をはじめ、それらを解決に導く新商品やサービスについて、積極的に発信しているSNSユーザーを指す言葉だ。ここ数年で、徐々にその注目度が高まってきている。

誰もが手軽に、SNS上で自分の意見を発信できるようになったいま、「何」を「どう」発信するのかには、それぞれの個性が表れる。日本においては、日常生活におけるコミュニケーションツールのひとつとして、各種SNSを活用している人も多いだろう。社会が抱える問題について、積極的に発信するユーザーは少ない。

だからこそ、注目されているのがエシカルインフルエンサーの活動である。彼ら彼女らは、世の中の「無意識」を変えるため、社会が抱えるさまざまな課題について発信。また、社会的課題を解決する新商品や新サービスについても積極的に紹介している。その目的は企業や団体と協力し、よりいい社会を実現することだ。

一般的なインフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーは企業からの報酬(金銭や商品)を目的に宣伝活動を行うのに対し、エシカルインフルエンサーの場合は主となる目的が報酬ではない点も、従来とは異なるポイントだと言えるだろう。

エシカルインフルエンサーが注目される背景

気候変動へのデモ

Photo by Li-An Lim on Unsplash

近年、エシカルインフルエンサーに対する注目度は、急激に上昇している。その理由のひとつは、2015年9月の国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)だろう。

人類が直面するさまざまな社会課題の解決に向けて、2030年までに達成するべき17のゴールを掲げ、世界全体で目標達成に向けた動きが加速している。エシカルでサステナブルな暮らしの実現は、誰もが手軽に実践できる具体的な取り組みのひとつだ。

とはいえ具体的に何をどう選べば、エシカルでサステナブルな暮らしを実現できるのかわからず、悩む人も少なくない。エシカルインフルエンサーたちは、私たちに身近なSNSを使い、具体的な実践方法を発信している。それらを参考に取り入れるだけで、よりいい社会の実現に向けて貢献できるのだ。

たとえば、「持ち歩き用のタンブラーを購入したい」と思ったとする。どれを購入するべきか迷い、SNS上で情報収集する人も多いのではないだろうか。エシカルインフルエンサーの発信内容を参考にすれば、誰でも手軽にエシカルでサステナブルなタンブラーを購入できるというわけだ。

地球にやさしい暮らしに興味を持つSNSユーザーと、ニーズにマッチした商品を提供する企業。エシカルインフルエンサーは、その両方から注目される存在である。人々や企業の意識の高まりとともに、エシカルインフルエンサーが果たす役割も大きくなっているのだ。

著名なエシカルインフルエンサー5名

一般的なインフルエンサーと比較して、エシカルインフルエンサーの数はまだまだ少ない。そのなかでも、とくに著名なエシカルインフルエンサーを5名紹介しよう。

1. 仁藤萌乃|ファッションやメイクにエシカルな視点を

東京都在住のエシカルインフルエンサーで、フォロワー数は約20,000人。2019年頃から環境配慮、エシカル、トレーサビリティを意識したライフスタイルを発信している。日常的なアイテムもエシカルに。ごみを極力出さない暮らしを心がけている。

商品選びのキーワードは、地産地消やオーガニック、トレーサビリティやフェアトレードなど。エシカルなファッションアイテムやコスメグッズも数多く紹介し、多くの女性フォロワーに支持されている。

2. HALU|衣食住でエシカルな暮らしを発信

神奈川県在住。フォロワー数は約20,000人を誇る。衣食住に関わるすべての行動の基準は、「美しいかどうか」。自身のサステナブルでクリエイティブな暮らしをSNS上で積極的に発信している。

ライフデザイナーやクリエイターとして幅広く活動し、「人生を豊かにする食卓」を育むエシカルコミュニティ「Eticoya」を運営。実世界におけるつながりも生み出している。また、ヴィーガン&オーガニックスイーツに和のエッセンスを取り入れたギフトブランド「mari」のプロデュースも手がける。

3. 伝農 はるか|モデル・デザイナーとしても活躍

プラスサイズモデルとして、またアクセサリーブランド「enjewelry」のデザイナーとして、さまざまな情報を発信。主に東京都で活動し、約11,000人のフォロワーを持つ。「できることからやっていく。何もしないよりずっといい。」をモットーにInstagramやYouTubeで活動中。

4. Elly|自分らしく輝くエシカルプロデューサー

神奈川県を中心に、育成講座・監修・エシカル企画のプロデュースなどを行うインフルエンサー。フォロワー数は約9,700人。地球への恩返しプロジェクト「Earthing Market」やフィットネスイベントのプロデューサーとしても活躍中。大地とつながるアーシングの大切さを伝えながら、小さなことでも地球を想う活動を行い、自然体でエシカルな生き方を提案している。

5. 菅野有希子|エシカルでおしゃれなライフスタイルが人気

東京都在住で約8,000人のフォロワーを持つエシカルインフルエンサー。会社員を経て2016年に独立、テーブルコーディネーターやプロップスタイリストとして活躍中。食からインテリアまで、さまざまなスタイリングを幅広く手がけている。

食べるお肉の量を減らす、日用品をエシカルなアイテムにシフトするなど、無理をしない範囲のエシカルアクションが人気。身近に感じられる発信内容で、共感を集める。

企業のエシカルインフルエンサー起用メリット3つ

企業が自社商品・サービスのPRにエシカルインフルエンサーを起用するメリットは、以下の3点である。

1. 意識が高いSNSユーザーへの効果的なアピール

エシカルインフルエンサーのもとには、社会的課題に対して意識が高いSNSユーザーが集まりやすい。エシカルインフルエンサーにPRを依頼すれば、そうしたユーザー層に対して、ダイレクトにアプローチできるだろう。

SNSが身近なコミュニケーションツールとなったいま、日々さまざまなマーケティング活動が行われている。エシカルインフルエンサーを通すことで、自社商品やサービスに対して、興味を抱いてくれる可能性が高い層にアピールできるのだ。

2. ターゲット層以外へのアプローチも可能

先ほどの著名エシカルインフルエンサー紹介からもわかるとおり、インフルエンサーたちはエシカル以外にもさまざまな表情を持っている。モデル・クリエイター・デザイナーなど、フォロワーのなかにはエシカル以外の部分にひかれ、支持する人々も多いはずだ。

こうしたエシカルインフルエンサーを起用すれば、これまでエシカルな暮らしを意識したことがない人々へのアプローチも可能になる。インフルエンサー自身への共感力が、新商品やサービスへの共感や好感につながっていく可能性も高いだろう。

3. 企業の取り組みに対する認知度向上

企業が商品・サービスを売り出す際に、エシカルやサステナブルは非常に重要なキーワードになっている。とはいえ、「そうした取り組みをどう発信していくのか?」という点について、課題を抱える企業は多い。

エシカルインフルエンサーを起用すれば、エシカルでサステナブルな側面に注目したPRが可能に。商品としての魅力や価格だけではない、新たな切り口で魅力を発信できるだろう。

エシカルインフルエンサーマーケティングの主な取り組み

グレーのノートパソコンを操作する女性

Photo by Christin Hume on Unsplash

ここからは、エシカルインフルエンサーを活用したマーケティング事例について紹介しよう。3つの例を解説する。

商品サンプリング

起用したエシカルインフルエンサーに対して、PRしたい商品をサンプリングもしくはプレゼントする。インフルエンサーが実際に商品を使ってみて、自身の言葉でその魅力をアピールできるという特徴を持つ。

アンバサダー起用

PRしたい商品やブランド、企業イメージに沿ったエシカルインフルエンサーを選定し、一定期間アンバサダーとして広報活動に携わってもらうマーケティング手法である。契約期間中、インフルエンサーは企業もしくは商品の「広告塔」として活動。プレスリリースの発信やイベントへの登壇などで、注目度アップを狙う。

商品開発・監修

エシカルインフルエンサーに、商品の開発段階から関わってもらうマーケティング手法。「でき上がった商品」だけでなく「商品ができ上がるまでの過程」をもアピールできるというメリットがある。知名度や影響力だけではなく、その業界に関する基礎知識を有するインフルエンサーを選択することが重要だろう。

エシカルインフルエンサー起用なら

エシカルインフルエンサーマーケティングの注目度は日増しに高まっている。とはいえ、まだその歴史は浅いからこそ、たしかな知識や実績を持つパートナーの存在がマーケティング成功の鍵を握るだろう。

サステナブルな暮らしをガイドするメディアプラットフォーム「ELEMINIST」では、前述の6名をはじめとした多数のエシカルインフルエンサーが所属する「ELEMINIST followers」(現会員数150名)というコミュニティを構築。アンケートやインタビュー、オンラインイベントなどの施策を実施し、企業のマーケティングを多角的にサポートしてきた。

私たちが提供するエシカルインフルエンサーマーケティングについて詳しく知りたい方は、以下のページから導入事例やサポート内容に目を通してみてほしい。

※掲載している情報は、2022年11月30日時点のものです。

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