ナイキが新たなアパレル生産の循環性を念頭に置いたイノベーション・プラットフォーム「ナイキ フォワード」を開発

ナイキ フォワードのアイテムをきた二人

ナイキは、アパレル生産に変革を起こす画期的なイノベーション・プラットフォーム「ナイキ フォワード」を開発。カーボンフットプリントは劇的に削減され、従来のニットフリースと比較して平均で75%少ない。フーディとクルーの2アイテムを最初のプロダクトとして販売開始している。

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2022.09.28
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従来のニットや布帛素材の生産過程よりも少ないステップでカーボンフットプリントを削減「ナイキ フォワード」

アパレル生産に変革を起こす画期的なイノベーション・プラットフォーム「Nike Forward(ナイキ フォワード)」が開発された。ナイキのイノベーションのカルチャーと、よりいい世界をつくるための行動を進めるというコミットメントを具現化するものだ。

ナイキ フォワードの生産工程は、従来のニット(編物)や布帛(織物)素材の生産過程よりも少ないステップで、カーボンフットプリントもそれらの素材よりも劇的に削減され、ナイキが使用している従来のニットフリースと比較すると平均で75%少ない。

登場する最初のプロダクトは、ライフスタイルやスポーツとも馴染みの深いグレーのフーディとクルーだ。9月17日からオンラインショップ、アプリおよび一部のNIKE販売店にて販売している。

「地球やスポーツの未来のために」第一弾の商品はフーディとクルー

ナイキ フォワードの袖口

世界中のアスリートが、気候変動がスポーツの障害になると感じている。ナイキにとって、ドライフィット以来の重要なアパレルイノベーションとなるナイキ フォワードは、フリースに対する考え方を一新することで、その懸念に応えようとするものだ。

従来のニットや布帛の工程とは一線を画するナイキ フォワードは、ニードルパンチ機械に手を加え、プレミアムでありながらサステナビリティ志向のプロダクトをつくる革新的な方法を用いる。

ナイキインク イノベーション アパレル デザイン VPのカーメン・ゾルマン氏は次のようにコメントを寄せている。「ナイキ フォワードはこれまでと違うものですから、当然感触も違います。これまでのニットや布帛ではありません。カーボンフットプリントを激減できる全く新しい素材です」

ナイキ フォワードの開発のために、5年以上かけて研究が行われた。編み物や織物とは異なるイノベーションにより、繊維素材生産の工程を減らし簡素化している。

複数の段階を経る工程(紡糸・紡績、編み、裁断、縫製など)ではなく、ナイキ フォワードはニードルパンチによって繊維から直接テキスタイルをつくる。

工程を省くということはその分エネルギーの節約となり、この第1世代となる素材の場合は、従来のニットフリースよりもカーボンフットプリントを平均で75%削減することに貢献する。

また、ナイキ フォワード素材は、従来のニットフリースよりも密度が低く、これも75%削減につながる重要な要因となっており、この生産工程により製品重量にして70%の再生減量を用いることが可能になっている。

ナイキ フォワードはまず、人気のプロダクトの1つであるグレーのフーディとクルーとして登場。サステナブルの精神に基づき、このフーディは装飾や染料工程を省き、水の使用量をゼロに抑え、切りっぱなしのポケットをそのまま使用している。

ナイキインク アパレル イノベーション VP ジャネット・ニコル氏は次のように述べている。「ナイキ フォワードのような画期的なプラットフォームが、地球やスポーツの未来を守るため、ナイキにおけるイノベーションのカルチャーをさらに加速させていきます」

リサイクルしやすいようにジッパー、アグレットや余分なトリムを用いずに制作

ナイキ フォワードのアイテムのポケット

切りっぱなし仕様のポケット

ナイキ フォワードは、ナイキ エア、フライニット、フライレザー、スペース ヒッピーやネクスト ネイチャーなど、30年以上にわたるサステナビリティ志向のイノベーションに加わる最新の技術となる。

このプラットフォームは目的を持ち、未来の循環性を念頭につくられた。ナイキ フォワードとして最初に展開される商品は、リサイクルしやすいように、ジッパー、アグレットや余分なトリムを用いずに制作している。

ナイキ フォワードはナイキのインパクトターゲット(環境に関する目標)達成の重要な鍵となる。ナイキインク サステナブル イノベーション VP シャナ・ハナ氏は、次のように述べている。

「サステナブルな選択肢をより多く提供し、大胆かつ科学に基づく環境負荷に関する目標を達成してアスリートの役に立つというコミットメントを果たすため、異なるライフスタイルや機能や競技の目的に対応できる素材イノベーションを展開します」

ナイキ フォワードは、工場や家庭から出た廃棄物を用いるなど、さまざまな素材構造でアスリートのニーズに合わせて制作することができる。これは最先端かつナイキ独自のスポーツ科学、デジタルツール、生産技術に加え、大胆な創造力とさまざまな実験の結果実現できたものだ。

ナイキ フォワードはアスリートの問題解決のみならず、スポーツに新しい美意識や機能性の基準を打ち立てようという、ナイキのレガシーを継承するものでもある。ナイキインク グローバル アパレル プロダクト マーチャンダイジング VPのアーロン・ヘイザー氏は次のように述べている。

「このプラットフォームは、私たちの素材やアパレルに対する考え方を一新させる可能性を持っていると考えています。30年前に生み出したドライフィット以来のナイキの大きなアパレルイノベーションであり、ナイキ フットウェアのエアやフライニットが業界を一変させたのと同じくらいの大きな可能性を持っています」

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お問い合わせ先/NIKE
https://www.nike.com/jp/

※掲載している情報は、2022年9月28日時点のものです。

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