地球のために、社会のために、誰かのために「THINKSTHINKS...」下北沢で２日間開催

暮らしに欠かせないものから社会貢献を考える「THINKSTHINKS...」

“だれかに、地球に良いことを、デザインコンシャスに”をコンセプトとし、誰でも身近に参加できる、さまざまな形の社会貢献を考えるプロジェクト「THINKS」。

ファッション＆インテリアスタイリストとして活動する石井なお子氏がスタートしたこのプロジェクトの初となるイベント「THINKSTHINKS…」が９月17日（土）〜18日（日）の２日間、下北線路街「reload」で開催される。

暮らしに欠かせないファッション、アート、本、雑貨などを中心とした13のつくり手が集結。地球のため、社会のため、誰かのためになるものが集められている。

さらに、ワークショップも開催され、子どもと一緒でも楽しめるイベントとなっており、イベントを通して新たな出会いや交流が生まれ、何かの小さなアクションにつながる原動力となることが目指されている。

ファッション、アート、本、雑貨などを中心とした13のつくり手が集まるブース

アノニマ・スタジオ

13ブースのうち「THINKS」をのぞく12ブースの紹介をしていきたい。「ごはんとくらし」をテーマに本づくりを行う出版社「アノニマ・スタジオ」は、料理のレシピ本や、子どもから大人まで楽しめる絵本、環境や福祉などさまざまなジャンルの“暮らし”にまつわる本を揃える。

SETOUCHI T＆K HERB（セトウチティー アンド ケーハーブ ）

「自然に、人に、やさしい」をテーマにした、瀬戸内のエシカル・ハーブ・プロジェクト「SETOUCHI T＆K HERB（セトウチティー アンド ケーハーブ ）」は、国産ハーブの栽培から成分の抽出、分析・研究を自社で行い、高い技術でハーブ製品をつくっている。

SEVEN THREE.（セブン スリー）

「SEVEN THREE.（セブン スリー）」は、伊勢志摩産あこや真珠を使用したジュエリーブランド。自然の影響で歪んだことで、金魚の尾びれを持っているような形で誕生した唯一無二の真珠を商品化している。

tabel（タベル）

北海道から沖縄まで日本全国を旅して出会った、薬草という在来ハーブを使った伝統茶を扱うブランド「tabel（タベル）」。提供するお茶はすべてノンカフェインで、無農薬、無化学肥料、有機肥料栽培で育てたハーブを、地元生産者と一緒に上質なお茶に加工している。

nest Robe（ネストローブ）

“SLOW MADE IN JAPAN”をコンセプトに、アパレル向けの縫製工場を営んできた「ネキスト」が2005年にスタートさせた自社のファッションブランド「nest Robe（ネストローブ）」は、洋服の生地を裁断したあとに出る裁断くずを活用したシリーズ「UpcycleLino（アップサイクルリノ）」をメインに出品。

Necessities（ネセシティーズ）

子どもから大人まで安心して使うことができるデイリーケアプロダクトを提案する「Necessities（ネセシティーズ）」は、毎日使うものだからこそ、体にも環境にも負担のすくない自然原料を中心に、オープンな姿勢で製品づくりに取り組んでいる。

カミーノ

環境配慮型素材によるサステナブルな社会の実現を目指す「カミーノ」は、広島に贈られた折り鶴の再生紙を利用してデザインした扇「FANO（ファーノ）」と、紙とトウモロコシ由来生分解樹脂からできた「PAPLUS（パプラス）®︎」のプラスチックタンブラーを出品予定。

hazelle（ヘーゼル）

「下着の定義を考え直したい」という思いから生まれた、モデル・グラフィックデザイナーのサンドバーグ直美氏によるアンダーウェアブランド「hazelle（ヘーゼル）」。オーガニックコットンなど、人の体にも環境にもやさしい素材にこだわってつくられている。

HUMORABO（ユーモラボ）

「福祉とあそぶ」をテーマにした、前川雄一氏、前川亜希子氏の夫妻によるデザインユニット「HUMORABO（ユーモラボ）」。手漉きのリサイクルペーパー「NOZOMI PAPER®︎」を中心に、福祉の手しごとから生まれるプロダクトを企画・販売している。

iTTo（イット）

アップサイクルとは目的ではなく課題解決のための手段という考えのもと、環境循環と共感の輪を広げ、ムーブメントとして未来につなげていく取り組みを行う「WAcKA（ワッカ）」が展開するのは、捨てられる運命にあった新品Tシャツをさまざまな形でアップサイクルし、世界で唯一のリアルTシャツヤーンブランド「iTTo（イット）」。

【学⽣応援ブース】だいまおうくん

若い世代のさまざまな挑戦や活動を大人が支える仕組みとして、今回設けられた特別ブースは学生応援ブース。「だいまおうくん」は、19歳の若手アーティストで、中学から演劇、高校から絵画・陶芸・歌を学び活動している。

大胆でチャーミングなイラストをInstagramで発表しながらグッズ販売を行っており、今回は「THINKS」コラボTシャツが限定で登場する。

【特別企画展】⽥中健太郎 × THINKS

最後に紹介するブースは「THINKS」とさまざまなアーティストによるコラボレーション企画。記念すべき第一弾は画家として幅広く活躍する田中健太郎氏。雑誌や広告、書籍などのイラストレーションを⼿がけるほか、企業や ブランドとのプロダクト制作、空間演出、壁画やライブペインティングなどのプロジェクトも。国内外 の個展で作品の制作と発表を続けながら、アートを⾝近に楽しめるワークショップも定期的に開催して いる。

今回は、タイの女性たちの就労支援にもつながるかごバッグに、田中氏が絵を描くという新たなコラボアートを展示販売する。こちらは 20 品限定なので、気になる⽅はどうぞお早めに。

子どもも大人も楽しめる小さなアクション「ワークショップ」

THINKS「ぽんぽんマトリョーシカ作り」by murmur in the Soda

ワークショップは17日、18日それぞれに異なるものが開催される。17日は「THINKS『ぽんぽんマトリョーシカ作り』by murmur in the Soda」。オリジナルの顔が描かれたマトリョーシカに、カラフルなコンフェッティ（紙吹雪）のような絵柄をつけていく。

ニス塗装はしないため、使うものはほぼすベてが土に還る素材で、頭にはTHINKSによるネパール製のフェアトレードポンポンをのせて仕上げる。輸送の際に割れて入れ子が揃わなくなったものなど、白木のかたちはバラバラ。世界にひとつだけのマトリョーシカをつくることができる。

開催時間は12:00、14:00、16:00の３回で各回定員５名、InstagramアカウントへのDMかメールで予約を受付けている。

⾦継ぎ作家 笹原みどり × THINKS「現代⾦継ぎ」

18日は「金継ぎ作家 笹原みどり × THINKS『現代金継ぎ』」。見た目にも美しい金継ぎで器を蘇らせる現代金継ぎワークショップ。割れたり欠けたりしても、捨てられないお気に入りの器や、高価でなくても思い出がつまった愛着のある器を金継ぎできたら、より長く愛情を持って使うことができる。

今回のワークショップでは、世田谷区上町で日本各地の民芸陶器などを扱う器店「工芸喜頓」から特別に提供されたものを使って金継ぎを行う。講師は THINKS の ⾦継ぎワークショップでお馴染みの〈⾦継ぎ Oh! LaLa (キンツギウララ) 〉主宰の笹原みどり氏。

開催時間は10:30、12:00、13:30、15:00の４回で各回定員５名、InstagramアカウントへのDMかメールで予約を受付けている。

石井なお子氏からのメッセージ

石井氏はイベント開催にあたり、次のようなメッセージを発信している。

「ものとの出会いはたのしい。何気なく手にとったものや、プロダクトの背景やデザインに惹かれて手にとったものが、社会貢献につながっていたり、知らない世界への入り口になったりするようなアイテムだったなら。あなたの暮らしはもっと豊かなものになるはずです。

かわいい、たのしい。おもしろい、などのわくわくする気持ちがきっかけで、社会貢献が広がっていくといいな、という願いを込めて」

お問い合わせ先／THINKS
https://www.thinksthinks.com/