Photo by 日本ロレアル株式会社
日本ロレアル株式会社が、6つのブランドの美容部員の制服を、自動車部品にアップサイクルする取り組みを開始した。これは、株式会社チクマと連携することで実現したもので、事業活動による廃棄物やCO2排出量を削減し、循環型社会経済への移行に貢献することを目指すとしている。
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日本ロレアル株式会社が、株式会社チクマと連携し、美容部員の制服のアップサイクルを6月末より開始している。これは、美容業界では初めての試みで、事業活動による廃棄物やCO2排出量を削減し、循環型社会経済への移行に貢献することを目指すとしている。
日本ロレアルではこれまで、デザイン変更や退職などの理由で使われなくなった美容部員の制服は焼却処分してきた。今回、株式会社チクマとの連携により、そうした制服が自動車部品としてアップサイクルされる。
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アップサイクルされた自動車部品
初年度は、倉庫に在庫として残っていた旧デザインの制服、約1.7トン、退職した美容部員の制服、約560kgがアップサイクルされる予定で、約9トンのCO2排出削減につなげる予定だ。また、来年度以降は年間2.2トンの削減を予定している。
今回対象となるのは、ロレアル リュクス事業本部のランコム、イヴ・サンローラン・ボーテ、ヘレナ ルビンスタイン、キールズ、シュウ・ウエムラ、ジョルジオ・アルマーニの6ブランドの美容部員の制服で、今後その他のブランドにも拡大していく予定としている。
日本ロレアル代表取締役社長ジャン-ピエール・シャリトン氏は、今回の提携について次のように述べている。「日本ロレアルではこの7月にカーボン・ニュートラルを達成予定です。今回の提携をはじめ、その他の取組みもさらに加速していきます。
美のグローバルリーダーとして私たちが率先して行動することで、化粧品業界そして日本の循環型社会経済への移行支援の加速に貢献していきます(一部抜粋)」
株式会社チクマは、2014年から国内初となる北九州市との官民共同事業として、古着を回収リサイクルし自動車用内装材として自動車メーカーに供給するリサイクル事業を進めてきた。その中で今回の取り組みは、化粧品業界との初の連携となった。
チクマの代表取締役社長である堀松渉氏は「今回化粧品業界として初めて日本ロレアルと連携し、廃棄物のリサイクルの輪をともに広めていけることを喜ばしく思っています」とメッセージを寄せている。今後、こうした連携によって循環の輪が多方面に広がっていくことを期待したい。
お問い合わせ先/日本ロレアル株式会社
https://www.loreal.com/ja-jp/japan/
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