毎年4月22日は環境について考える日 「アースデイ」の意味とは

地球環境について考える日として提案された「アースデイ」。毎年4月22日、世界各地で大規模なイベント開催されている。この記事では、アースデイの意味や由来、日本国内・海外で行われているアースデイイベントの情報を紹介する。

2020.04.22

「アースデイ」の意味と由来とは

「地球環境について考える日」として、アメリカの元上院議員ゲイロード・ネルソン氏によって提唱されたアースデイ。毎年4月22日に世界中で開催される地球規模の環境活動だ。「環境のために何かしたい」という人々が、リーダーやルールに従うのではなく、自ら行動を起こすことを目的としている。初回の1970年4月4日には、同じ思いを持ったアメリカ国民約2,000万人(当時の人口の約10%)が「地球の将来を守ろう」と全米各地でデモ行進した。

今では日本はもちろん世界各国にも活動が広がり、2020年で活動50周年目を迎える。今年は、これまでの半世紀の総括として「気候変動」がテーマに設定された。この漠然とした課題を改めて市民レベルで考え、次の活動につなげることが狙いだ。

「パリ協定」とアースデイ

人々が環境問題を意識するようになってから約50年。その間全世界ではさまざまな取り組みが行われ、2015年には「パリ協定」が採択された。今世紀後半までに温室効果ガスの排出を実質ゼロまで下げる排出量目標、地球の気温の上昇を産業革命前と比べて2℃未満(可能な限り1.5℃未満)に抑える温度目標を掲げている。

そんな中、環境保全団体である世界自然保護基金(WWF)は、人間が原因で環境にかかっている負荷を「エコロジカル・フットプリント」として数値化し発表した。それによれば、世界中の人々が日本のような暮らし方をすると、地球2.8個分もの資源が必要になるというのだ。これはアメリカに次いで世界ワースト2位であり、私たち日本人の生活が、温暖化の原因になっている事実をはっきりと示している。そこで、環境意識の高いヨーロッパでは、アースデイを通してどのような活動が起こっているか、先例を紹介したい。

海外のアースデイイベント

1. ドイツ

ヨーロッパ随一の環境先進国であるドイツでは、学生の環境に対する意識が非常に高い。大学生が多く住む街ハイデルベルグでは、アースデイ当日に先駆け、今年2月14日にマーチが行われた。また同地域では日頃から、地元大学と学生たちが頭脳を集結させ、地域住民も参加できるセミナーやワークショップなどを通年開催している。

2. デンマーク

デンマーク第4の都市オールボーでも昨年4月22日に「蜂や野生生物のために」をテーマとしたマーチが行われ、参加者は思い思いのメッセージを掲げながら街を歩いた。当日は地元のヴィーガングループが植物性の材料だけで作られたクッキーを配り、生物多様性の大事さを一人ひとりに直接訴えかけるなど、草の根レベルの活動を行った。

3. スウェーデン

自然と人とが共存しているスウェーデンでは、2016年頃からゴミ拾いとジョギングを合わせたスポーツ「プロギング」がブームとなっている。足腰が鍛えられるうえ、誰でも参加できるとあって、今や世界でも大人気だ。ルールは3つ。リュックを背負うこと、ゴム手袋を着用すること、そして透明なゴミ袋を使ってゴミを可視化することだけだ。チームTシャツを着れば、通行人に活動アピールすることもできるので、企業のSDGs活動の一貫として日本でも取り入れやすいだろう。

日本国内の主なアースデイイベン

日本でも、誰もが簡単に環境問題に貢献できるイベントが全国各地で行われてきた。昨年2019年には、ポケモンGOとタッグを組んだ清掃イベントが開催され、ポケモンのトレーナーと地域の人々が、子供から大人まで一緒になってゴミを集めた。

また、アウトドアブランドである「Patagoni(パタゴニア)」は、自然を感じながらゆっくり登れるハイキングや、ホタルの鑑賞会などを主催した。そして今年も、日本のあちこちで地域の特性を活かしたイベントが開かれる。特別な資格も知識も要らず、子供連れもウェルカムなので、軽い気持ちで参加が可能だ。

※掲載している情報は、2020年4月22日時点のものです。

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