ベビー&キッズ服ブランド「coco and ginger(ココ・アンド・ジンジャー)」今季の春夏コレクションのテーマは「sea of flowers」。すべて受注生産で手作業で大切につくられている同ブランドは、バリ島の女性の経済的自立を支え育児と仕事の両立を叶えている。
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(左) Sunshine Top 7,500円・Sita Mini 8,300円、 (中) June Crop 7,500円・Meadow Maxi 10,000円、(右) Lily Dress 11,500円
「coco and ginger(ココ・アンド・ジンジャー)」の今季の春夏コレクションは、バリの人々がたくさんの花を海へ“お祈り”として捧げることにインスパイヤされた「sea of flowers」がテーマだ。
散りばめられた花模様や、鮮やかな染色はとてもロマンティック。ベビー、キッズはもちろん、ティーンまで豊富なラインアップが用意されている。
バリ島在住のオーストラリア人デザイナー、サフロン・ブレイビー氏が2007年にスタートした同ブランドは、今季で日本上陸10周年を迎える。
次女ジンジャーの誕生を機に、愛娘に手づくりのドレスを着せていたところ、友人の間や街で話題になったことがブランドスタートのきっかけだ。ブランド名は2人の愛娘、長女クロエ・ココと次女ジンジャー・リリーにちなんでいる。
(左) Hera Dress 16,000円、(右) Melati Playsuit 8,600円
女の子のためのハイクオリティなベビー&キッズ服をプロデュースしており、ラインアップはサマーコレクションを中心としたシーズンレス。ドレスやロンパースはサフロン氏が愛してやまないリバティプリントや刺繍、インドネシアの特産品であるバティックを使用。フリルやふんわりとしたシルエットと愛らしいディテールが魅力だ。
着心地にもこだわっていて、素材はすべてインドネシア国内で調達したコットンやシルクの天然素材だけを使っている。
Bonnet 6,200円・Camille Sunsuit 8,200円
ココ・アンド・ジンジャーにはサフロン氏の「エコでエシカル」という哲学も盛り込まれている。作品をつくり上げる際にはコンピューターは使わず、型紙や実際につくったサンプルを使って仕上げていく。鮮やかな色合いのプリントもすべて手作業によるものだ。
さらに商品はすべて受注生産されており、小さな家族経営のパタンナーや裁縫師によって、一つひとつ手作業で大切につくられている。美しい刺繍やクロシェットもバリ島の女性たちによるハンドメイドだ。
また、サフロン氏は現地の雇用を推奨することにより、バリ島の経済に貢献し、女性が育児と仕事を両立できるシステムを整えた。
島に暮らす女性たちに働く場所を提供したことで、学校へ行ける子どもたちが増え、女性たちは子どもが学校に通ってる間に生地を裁断しにスタジオへ立ち寄る。続きは自宅で作業をすることで、子育てと仕事の両立を図っている。
(中)デザイナー サフロン・ブレイビー、(左)次女 ジンジャー・リリー、(右)長女 クロエ・ココ
サフロン氏はこの取り組みについて以下のように語っている。「量産される洋服よりもコストがかかっていることは事実です。小さな規模からスタートした私たちは、成長を遂げてもなお、工場に移ることはなく、島に暮らす家庭経営の職人たちとのネットワークを広げていきました」
また「成長は行き過ぎない程度に。一母親として、他の母親たちが育児をしながら働く手段を提供し、経済的にも貢献すること」がブランドの夢だとしている。
繊細で愛らしい洋服たちは、サフロン氏の母としての愛情や、生きることに立ち向かう女性を支えるエコでエシカルな哲学から生まれている。
問い合わせ先/coco and ginger
http://www.cocoandginger.jp/
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