「ナイキ スペース ヒッピー」発売 廃棄物から生まれたサステナブルシューズ

ナイキは、製造工場からでる廃棄物を素材として再利用した「NIKE Space Hippie(ナイキ スペース ヒッピー)」全4種を6月11日に発売開始した。リユースしづらくサステナビリティの追求が難しかった靴を、新しい切り口で環境に配慮したファッションアイテムに仕上げている。

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2020.10.27

製造工場の廃棄物から生まれたコレクション「ナイキ スペース ヒッピー」発表

ナイキ スペース ヒッピー 01

ナイキ スペース ヒッピー 01 15,400円

使ううちに磨耗していく靴は、リユースに対する消費者の受容度も低く、ファッションアイテムのなかではサステナビリティを追求しづらい商品だ。そこでナイキは、長年サステナビリティに取り組んできた経験を活かし、新たな切り口でサステナブルシューズを開発した。

今回発表されたのは、捨てられるはずだった素材を活かした実験的コレクション「NIKE Space Hippie(ナイキ スペース ヒッピー)」。NASAの宇宙飛行士が船外遊泳中にある「宇宙に浮かぶ素材」を活用していることにヒントを得たことで開発がスタートしたという。

素材くず

ナイキは製造工場の床に落ちている素材くずや消費者の廃棄物を「宇宙ゴミ」と名付け、それらを再生させて靴の原料にするコンセプトから「スペース ヒッピー」という名が誕生した。ラインアップは全4種類。それぞれがユニークな色合いやフォルムをしていていながら、ナイキらしいフィット感を実現している。

30年以上サステナビリティに取り組むナイキが目指す「地球とスポーツの共存」

ナイキ スペース ヒッピー 03

ナイキ スペース ヒッピー 03 21,450円

サステナブルな製品でありつつ、高いデザイン性をもつことも「サステナブルファッション」を広める上では重要なカギだ。「スペース ヒッピー」が廃棄物から生まれた製品とは思えないモダンなデザインに仕上がっているのは、ナイキが30年以上サステナビリティに取り組んできた努力の賜物なのかもしれない。

ナイキが長年取り組む「Move to Zero」は、炭素排気量と廃棄物をゼロにして、スポーツの未来を守ることがコンセプト。新しい商品開発には、気候変動の専門家の意見をヒヤリングし、製造方法や素材の模索を行なっている。

ナイキ スペース ヒッピー 04

ナイキ スペース ヒッピー 04 15,400円

「世界中すべてのアスリートに尽くすことがナイキの存在意義であるならば、地球環境を守ることはナイキの使命でもある」というテーマを掲げ、スポーツの力で世界の気候変動対策を推進。

2010年以来、廃棄されていた70億本以上のプラスチックボトルを再生したり、使用する水や農薬量が少ない「持続可能なコットン」を使うなど、再生素材にこだわりながら、同時に「これからの時代に求められるデザイン」についても研究を重ねている。

ソール、アッパー、発送用ボックスまですべてに盛り込まれた「サステナブル」要素

ソール

コレクションの最大の特徴はリサイクル素材が使われている割合の大きさだろう。「01」と「02」がもっとも多く、重量の50%以上がリサイクル素材でできている。ソールだけではなく、アッパーにもペットボトルや、Tシャツ、糸の廃棄物から生まれたリサイクルポリエステル素材を使用する徹底ぶりだ。

ボックス

輸送用としてもつかえるタイプのシューズボックスももちろん再利用素材。発送する際には、直接シューズボックスに伝票を添付することで、包装をできるだけライトにしている。印刷には植物由来のインクを使用し、製造工程で排出される二酸化炭素はナイキ史上もっとも少ない量を実現している。

ナイキ スペース ヒッピー 02

ナイキ スペース ヒッピー 02 18,150円

「ナイキ スペース ヒッピー」は、「SNKRS」「NIKELAB MA5」にて6月11日発売開始。スポーツを愛する人やスニーカーファッションとして楽しみたい人など、時代の最先端をいくサステナブルシューズを試してみてはいかがだろうか。

問い合わせ先/NIKE
https://www.nike.com/jp/ja

※掲載している情報は、2020年10月27日時点のものです。

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