グローバルメディア企業「コンデナスト」 サステナビリティ・アセスメントの結果と戦略を発表

グローバルメディア企業「CONDÉ NAST(コンデナスト)」が自社のサステナビリティ・アセスメントの結果と今後5年の中長期戦略を発表。編集者と読者に向けたサステナブルなファッションのあり方を理解するための用語集「サステナブル・ファッション・グロッサリー」も公開した。

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2020.06.19
SOCIETY
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グローバルメディア企業「コンデナスト」 サステナビリティ・アセスメント結果と中期的戦略を発表

コンデナストのロゴ

Vogue、The New Yorker、GQ、Glamourなどの象徴的なブランドを擁するグローバルメディア企業「CONDÉ NAST(コンデナスト)」は、自社のサステナビリティ・アセスメントの結果と今後5年の中期的戦略を発表した。

コンデナストは、​今世紀後半までに温室効果ガス排出実質ゼロを目指すパリ協定を20年上回り、2030年までに完全にカーボンニュートラルな事業運営を行う会社になることを目指している。

サステナビリティ・アセスメントの結果 温室効果ガスは34万トン排出

今回のサステナビリティ・アセスメントは、温室効果ガス排出量と材料の評価について行われ、コンデナストが事業を展開する12の国や地域の施設、サプライチェーンおよび雑誌の生産に使用している紙とプラスチックの包装を対象としている。

アセスメントによりわかった結果は以下の通りだ。

・2018年に二酸化炭素相当量、約341,233トンの温室効果ガスを排出
(8%が自社設備、92%がサプライチェーン全体によるもの)
・2018年に使用された35,000トンの紙の96%は、森林認証の承認プログラム(PEFC)および森林管理協議会(FSC)によって認証されたもの
・2018年に雑誌の梱包に使用された使い捨てプラスチックは440トン

5年を見据えた戦略 「CO2排出量削減」や「持続可能な材料への移行」など

今回のサステナビリティ・アセスメントを踏まえ発表した、5年に渡るサステナビリティ戦略は自社ビジネスのすべての活動が含まれている。温室効果ガスとカーボン・オフセットを通じ、地球環境への悪影響を最大限緩和することが最終目標だ。

これは消費者にも気候変動に対してアクションしてもらうことを含んでおり、パートナー企業も巻き込みながら事業プロセス全体で変化を起こすことを目指している。

第一の指標は「二酸化炭素の排出量の削減」だ。2021年末までに自社施設における排出量を20%、サプライチェーン全体で10%を削減することで、2030年までにカーボンニュートラルを達成することを指標とする。

もう一つの指標は、サプライチェーン全体のパートナー企業と協働し、調達アプローチを見直すこと。業界主導のイニシアチブを育むことで、より持続可能なパブリッシングインダストリーを目指す。雑誌等の生産プロセスにおいては、持続可能な材料への移行と、高性能な代替品の採用を進めていく。

最後に、2021年末には100%国際認証紙に移行し、よりサステナブルな材料の使用を指標に置く。エレンマッカーサー財団の「新プラスチック経済グローバル・コミットメント」での誓約の一環として、2025年には事業展開するすべての国や地域の出版物から使い捨てプラスチック梱包を取り除く予定だ。

ファッション×サステナビリティ用語集「サステナブル・ファッション・グロッサリー」

コンデナストが戦略を通して目指すのは、自社のメディアブランドがサステナビリティに対し先駆的に取り組んでいるブランドとなることだ。そのために、気候変動とそれに対するファッションのあり方について発信していくための基準を設定している。

その取り組みの一環としてリリースされたのが「ファッションとサステナビリティ」にまつわる用語を集めた「サステナブル・ファッション・グロッサリー」だ。危機的な気候変動という状況におけるファッション業界の役割を改めて定義し理解するためのグローバルリソースである。

このグロッサリーは、地球環境が変化するなかサステナビリティについての新たなトピックスや用語についてガイダンスを提供し、サステナビリティに関するリテラシーの向上を目的にしている。

主要テーマは「ファッションの環境への影響」「ファッションの社会的・文化的・経済的影響」「ファッションとサステナビリティ」「必ず知るべきことについての10のサブテーマ」の4つに分けて記載。

用語はカテゴリごとに分類されていて使いやすく、デジタルリソースとして公に公開されている。250以上の用語が解説されており、参考文献も記載。気候非常事態、ファッション、社会の変化について、日々進化する要素を反映するために定期的に更新される。

編集者と読者の双方が知識を高めるためのツールに

グロッサリーの開発は、サステナブルなファッションをコンテンツとして取り上げる際のガイドラインや、編集者の教育のためのコンテンツが必要であるという「Vogue」編集長の認識から始まった。

ロンドン芸術大学のサステナブル・ファッション・センターと協働で開発を行い「Vogue」の編集長の意見を取り入れたり、世界中の研究者のレビューも行われている。世界をリードする研究や教育現場の知を結集させたアカデミックな厳密さと、コンデナストにしかない、ファッションに対する比類のない視点をかけ合わせた成果がここに集約している。

今後、サステナビリティに関するトピックスを発信する際の信頼性を高めるツールとして、この用語集は活用されていく。世界中の編集チームと読者の両方がサステナビリティに関する理解を深めることで、メディアをきっかけに環境問題へのアクションを起こす人が増えていくことを期待したい。

問い合わせ先/コンデナスト・ジャパン
https://condenast.jp/

※掲載している情報は、2020年6月19日時点のものです。

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