SOCIETY

カエルデザインwithリハス 海洋プラスチックごみから生まれるアクセサリー

障がいを持つパートナーとともに、海岸でマイクロプラスチックなどの海洋プラスチックごみを回収しアクセサリーにアップサイクルしている「カエルデザインwithハリス」。4月15日から5月31日まで「白のアクセサリーで医療従事者に感謝」を合言葉に売上金を寄付するキャンペーンを行った。

2020.06.18

誰一人取り残さない社会を カエルデザインのアップサイクルアクセサリー

青いフュージョンピアス

「カエルデザインwithリハス」はクリエイティブユニットの「カエルデザイン」と、リハビリ型就労スペース「リハス」を運営する株式会社クリエイターズが連携したプロジェクトチームである。

リハスを利用するさまざまな障がい者がパートナーとなり、金沢の普正寺海岸などに流れ着いた海洋プラスチックごみを回収、手作業でアクセサリー(ピアス、イヤリング、ネックレスなど)に加工しアップサイクルしている。
クリーンビーチ活動

年間800万トンものプラスチックが海に流出し、細かいマイクロプラスチックとなり海や生き物を汚染している昨今。2050年には海中のプラスチック量が魚の量を上回ると危惧されるなか、海洋プラスチックの問題を解決する方法は「プラスチックごみを出さないこと」「出てしまったプラスチックゴミを回収すること」の2つである。

カエルデザインwithリハスは、後者の方法に取り組んでいる。現在は金沢のほかに、茅ヶ崎(神奈川県)、喜界島(鹿児島県)、与論島(鹿児島県)のクリーンビーチ活動と連携して海洋プラスチックを回収。今後はさらに全国のクリーンビーチ活動と連携を広めながら、活動自体の認知やアップサイクルの重要性を広めていく予定だ。
海洋プラスチック

回収したプラスチックはできるだけ環境に負荷をかけないよう重曹で手洗いし、乾燥させる。その後、色別に選別し、色を組み合わせてブレンド、板状に加工された1枚の板をハサミで切り出してアクセサリーに仕上げる。

商品の売り上げの一部は、海洋ごみの調査やクリーンアップを通じて海や川の環境保全を行う非営利の環境NGO「一般社団法人JEAN」に寄付することにしている。

また、環境に対する取り組みだけではなく、SDGsの理念である「leave no one behind(誰一人取り残さない)」の実現もプロジェクトの目的だ。一つひとつ手作業でつくる工程は、障がいを持つ人たちの生きがいと経済的な自立につながっている。

白のアクセサリーで医療従事者への感謝と敬意を示す取り組み

白いフージョンピアス

フュージョンピアス 2,800〜3,800円

「カエルデザインwithリハス」は4月15日から5月31日まで、新型コロナウイルスに立ち向かう医療従事者への感謝と敬意を示す取り組みとして、白のアクセサリーを販売し寄付する取り組みを行った。

新型コロナウイルスによる感染者増大にともない、各地の病院で懸命に戦っている医療従事者にブランドとして何かできることはないかと模索していた時、目に止まったのがファッション誌「VOGUE」イタリア版4月号の白い表紙だった。

白は再生、暗闇の後の光、命を救うために命をかけた人が着る制服の色、考える時間と沈黙する時間などというコンセプトに共感したのが今回のキャンペーンの始まりである。

キャンペーンは白のアクセサリーがオンラインショップで1点購入されるごとに1,000円を日本赤十字社に寄付するというもの。5月の1ヶ月間においては70点が購入され、合計70,000円を寄付。4月15日からのキャンペーン全体の寄付総額は146,000円にまでなった。

カタチを「変える」、自然に「返る」、モノゴトを幸せな方向に「カエル」

赤いフュージョンピアス

古代エジプトでは、カエルは繁殖力が強いことや成長過程で大きく変態することから、生命の誕生や絶える事ない再生、復活の象徴とされてきた。また日本語でも「帰る」「返る」「還る」「変える」と同じ発音で4つの意味をもち、さまざまなモノや状況をいい方向へ導くことを指す。

カエルデザインは、「カエル」の意味を「海洋プラスチックからアクセサリーへの再生」に重ね合わせ、さらにパートナーである障がいを持つ人たちの現状を少しずついい方向に「変える」ことを目的として活動を続けている。

カエルデザインwithリハスの世界にひとつしかないアクセサリーを身につけ、世界で起きていること、地球に起きていることを考えるきかっけにしてみてはいかがだろうか。

問い合わせ先/カエルデザインwithリハス
https://kaerudesign.net/
※掲載している情報は、2020年6月18日時点のものです。