人と環境にやさしい紙製ハンガー「リークスクーグ」でクローゼットをエシカルに

サステナブルな紙製ハンガー「リークスクーグ」

株式会社山櫻は2020年６月１日、セカンドブランド「rik skog®️（リークスクーグ）」のオンラインショップを開設した。「rik skog」はスウェーデン語で「豊かな森」を意味するように、森や環境への配慮にこだわった商品づくりを行っている。

2016年秋「One Planet café」のペオ・エクベリ氏から「One Planet Paper」を使ってサステナブルなハンガーを作れないかと相談を受けたことが、ハンガー開発の始まりだ。洋服をかけた時に重量に耐えられるよう、ハンガーの構造を芯材とカバー材に分けて開発を進めた。

芯材にFSC®️リサイクルパルプを使用し、表面の化粧紙にはフェアトレードペーパー「One Planet Paper®️（ワンプラネット・ペーパー）」と、色鮮やかでエシカルなドイツ製高級紙「GMUND（グムンド）ペーパー」を使用。鮮やかな発色と森林認証紙というエシカルな側面を併せ持つハンガーを実現した。

６色のラインアップ　今後は形状にもバリエーションを

株式会社山櫻は、これまでアパレルやホテル業界などの企業向けにエシカルな紙ハンガーを提案してきたが、一般ユーザーからの問い合わせを多数受けオンラインでの販売をスタート。家庭やオフィスでも使いやすいよう、レギュラーサイズ、キッズサイズともに６色をラインアップしている。

ハンガーに直接メッセージを書くこともできるので、洋服ギフトのメッセージカードにもおすすめ。今後は、キッズサイズよりも小さなベビーサイズ、ストール・マフラー用、シューズ用、キャミソール・オフショルダー用といったかけづらい衣料品に使える特殊な形状のハンガーを取り揃えていく予定だ。

バナナ繊維と日本の和紙技術でつくる「バナナペーパー」

６色のラインアップの内「バナナ」の表面の化粧紙には「ワンプラネット・ペーパー」を採用している。ワンプラネット・ペーパーは、いままでは廃棄されるだけだったオーガニックバナナの茎から取った「バナナ繊維」を原料とし、日本の和紙技術を用いてつくられたエシカルな紙である。

１年で実をつけるバナナは、新しい果実を育てるために古い茎を切らなければならない。そのため10〜30年かけて育つ木と比べ、よりサステナブルに紙の原料を得ることができるのだ。

アフリカのザンビアで繊維を取ることで、現地の女性たちに雇用が生まれ、子どもたちを学校へ通わせたり、マラリアを予防する蚊帳を購入したりすることができている。環境に配慮しながら、アフリカの貧困層の村に雇用を生むフェアトレードペーパーだ。

デザインとエシカルの両立　持続可能な社会に貢献できる製品づくり

リークスクーグは今回販売を開始した「エシカルハンガー」を始め、搬入出用の箱としてでなくディスプレイやパッケージとしても役目を果たす「エシカルボックス」や、アパレルメーカーで出てしまう布やレザー、紐などの端材を取っ手部分にアップサイクルする「ショッピングバッグ」など、ユーザー企業のブランディングと合わせて提案しているブランドである。

ものづくりの会社ならではのエシカル製品でサステナブルの輪を広げていくことを目指し、現在はデザインとエシカルを両立し、持続可能な社会に貢献できる製品づくりを進めている。

問い合わせ先／rik skog
https://rik-skog.shop/