特殊なLEDにより光合成を可能にした園芸ライト「LUCHE」はデザイン性を兼ね備え、都心の部屋のインテリアとして楽しめる園芸グッズ。プラスチック素材を使った商品を通して「プラスチックをつくり、使う責任」をメッセージとして伝え、海洋プラスチック汚染問題に取り組んでいる。
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ルーチェ ザ・ライト 3,000円
園芸ブランド「SCHWINSEN(シュウィンセン)」が提案する、室内でペットボトルを使って園芸を楽しむことができるキット「GREEN TOY(グリーントイ)」は、累計400万個以上を達成した大ヒット商品だ。そして、キットを手がけた同社のクリエイターチームが次に開発したのが、栽培ライト「LUCHE(ルーチェ)」である。
植物の栽培に適した照度と光合成に効果的な波長をもつLEDを使用している。野菜やハーブ、サボテンや多肉植物といった植物でもこのライトを当てておけば、陽の当たらない狭い場所で育てることが可能となる。またUSB電源を採用し、パソコンやモバイルバッテリーにつなげばすぐに使用できる。
ルーチェ マンハッタン 3,000円
電球に見立てたライト部分のアクリル板は、最新のレーザーカッターを使ってデザイン。「マンハッタンの夜景」や「クラゲ」「クラック模様」などのデザインが施されている。
SCHWINSENがGREEN TOYを開発したのが10年前。ペットボトルのリユースをテーマに、室内で園芸を楽しむ体験を届けてきた。2019年10月に室内園芸ブランドSCHWINSENを立ち上げてからはブティックホテルツアーを開催しGREEN TOYを使って海洋プラスチックごみ問題の認知活動も行なっている。
ツアーを通して実感したことは、消費者の無関心だった。海洋プラスチック汚染とは一体何なのか、生活に欠かせないプラスチックにどう向き合えばいいのかの理解は広まっておらず、個の危機感は薄いものだった。
世界中で毎年800万トンが流出している海洋プラスチックごみ問題だが、目視できるのはたったの1%で、残りの99%が目に見えないサイズで海流を漂っている。それらが食物連鎖により人間にも影響を与える可能性は大いにある。次の世代にきれいな海を残すことだけでなく、自分たちの人生を守るためにも真剣に向き合う必要がある問題なのだ。
(左)ルーチェ パラレル 3,000円 (右)ルーチェ ファイヤフライ 3,000円
SCHWINSENはペットボトルのリユースを提案しているがGREEN TOYもLUCHEも本体はプラスチック製品だ。素材変更を求める声も上がるなかSCHWINSENはプラスチックを正しく認識し、責任を持って使うことの大切さを訴えている。
SDGsの認知が上がるなか、環境に配慮した動きを見せる企業も多いが、伝えられるニュースの裏にはまだまだ解決されていない問題が隠れていることもある。例えば「生分解性プラスチック」は100%生分解されるわけではない。
「リサイクル可能プラスチック」という表記も多く目にするが、実際はこれまでつくられたプラスチックの90%がリサイクルできず、焼却、もしくは埋め立てられている。「脱プラスチック」を目指して登場した紙ストローでさえ、大手ハンバーガーショップのものは接着剤の使用により現リサイクルシステムでは対応できないものだった。
現社会においてプラスチックを完全に排除することは現実的とは言えないなかで、向き合うべきは「つくる責任・使う責任」だとSCHWINSENは提案している。大量消費という文化を変え、本当に必要な数だけプラスチック製品をつくり、賢く使うこと。
「プラスチック製品を資源として捉え、リユースする方法を考え、これ以上無駄なプラスチックを生まないこと」をコンセプトに、消費者が楽しく企画に参加できるようGREEN TOYやLUCHE を広める活動を行なっているのだ。今後はコラボレーション企業を募集し、さらなる体験企画を盛り込んでいく予定だとしている。
問い合わせ先/SCHWINSEN
https://www.schwinsen.com
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