洗顔石けん「奥州サボン」がリニューアル パーム油を不使用

Photo by 株式会社ファーメンステーション

「FERMENSTATION」の洗顔石けんシリーズ「奥州サボン プレミアム・リッチ」が、2021年12月24日にリニューアル発売された。リニューアルの目玉となるのは、生物多様性の消失や不当労働など、環境・社会面での問題を抱えているパーム油の使用を取りやめた点だ。

ELEMINIST Press

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2022.01.06
SOCIETY
学び

エシカルマーケティングとは? メリットや実例をわかりやすく紹介

パーム油を不使用 リニューアルした洗顔石けん「奥州サボン」

奥州サボンの泡イメージ

Photo by 株式会社ファーメンステーション

“由来のわかるプロダクト”を手がけるブランド「FERMENSTATION」の洗顔石けんシリーズ「奥州サボン」から、高保湿タイプの「プレミアム」と「リッチ」がリニューアルされ、2021年12月24日に発売された。

リニューアルでは、生物多様性の消失や不当労働など、環境・社会面での問題を抱えているパーム油の使用が取り止められた。以前には、さっぱりタイプの「ナチュラル」が同様のリニューアルを果たしている。

奥州サボンは、自然由来成分のもつ特長を最大限に引き出す、低温熟成によるコールドプロセス製法でつくられた石けん。香り・泡立ち・使用感・洗い上がりにおいてさらなる使用感を得るため、そのほかの成分についても見直しが図られた。

耕作放棄地を活用したオーガニック米を原料に採用

岩手県奥州市の田んぼ

Photo by 株式会社ファーメンステーション

FERMENSTATIONは、独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップ「株式会社ファーメンステーション」によるブランドだ。これまでに、資源を循環したサステナブルな原料や、つくり手の顔が見えるトレーサブルな原料の開発に携わってきた。

資源循環の取り組みでは、岩手県奥州市の耕作放棄地を耕して育てたオーガニック米を発酵・蒸留してつくるエタノールや、その発酵粕である「米もろみ粕」を化粧品の原料に使用。

栄養が豊富な米もろみ粕は鶏や牛のえさとしても利用しており、その鶏糞や牛糞を田んぼやひまわり畑の肥料として活用。さらにひまわりの種から採れた油は、食用や石けんに活用されており、循環型の取り組みを実現している。

循環図

Photo by 株式会社ファーメンステーション

なお2021年にはこれらの取り組みが評価され、エシカルな製品づくりに取り組むブランドに贈られる「FRaU Ethical AWARD」も受賞した。

FERMENSTATION

奥州サボン プレミアム

2,750円

※2022.01.06現在の価格です。

FERMENSTATION

奥州サボン リッチ

2,200円

※2022.01.06現在の価格です。

お問い合わせ先/株式会社ファーメンステーション
https://fermenstation.co.jp/

※掲載している情報は、2022年1月6日時点のものです。

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