蜜蝋とは、ミツバチが分泌するロウのこと。保湿力・殺菌力などがあり、幅広い使い方ができる。本記事では、ボディバターやフットバームなどのスキンケアから、革製品の光沢剤まで、蜜蝋を使った手づくり簡単レシピを紹介。蜜蝋の4通りの使い方について、細かく解説していく。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。
わたしたちの買い物が未来をつくる|NOMAが「ソラルナオイル」を選ぶワケ
蜜蝋(みつろう)とは、働き蜂が巣をつくるために分泌するロウのこと。別名は蜂蝋(はちろう)。英語では「Beeswax」と言う。働き蜂ははちみつや花粉を食べて蜜蝋を分泌し、その蜜蝋で巣をつくっていく。つまり、蜜蝋とは蜂の巣そのものを構成する原料のことだ。
蜜蝋はロウソクの原料として利用されてきたほか、配合成分を均質にしたり、分散させる効果があるため、乳化剤のような働きをする。また保湿効果があることから、スキンケア・ボディケアの原料にもなっている。さらに、家具や革製品の光沢剤にも使用されていて、天然由来の原料であることから、幅広く使われているのだ。
スキンケア・ボディケアから、家具や革製品の手入れまで、さまざまな使い方ができる蜜蝋。そんな蜜蝋を、より自由度高く使いたいなら、ボディバターや光沢材などを手づくりするのがおすすめだ。
蜜蝋で手づくりするときに便利なのが、『Northern Light(ノーザンライト)』の蜜蝋バー。板チョコのような見た目のブロックタイプのため、必要な分だけ割って使える。
オーストラリア製のオーガニックな蜜蝋を100%使用。ミツバチのコロニーを守り、増やすことを第一に考え、オーストラリアのビーズキーパーたちと協力。ミツバチの巣箱からはみ出たものや、使われなくなった巣房の蓋部分などの蜜蝋を手作業で集めて生産している。
蜜蝋バーの使い方は簡単だ。板チョコを割るのと同じように、使いたい量だけ蜜蝋バーを割る。割った蜜蝋をボウルに入れ、湯煎にかけながら溶けるまでやさしく混ぜるだけ。蜜蝋バーは、ナイフなどで細かく削っておくと、溶けやすくなる。
では、蜜蝋バーでできる手づくりレシピを紹介しよう。なお、ここで紹介するレシピは、すべて『Northern Light(ノーザンライト)』の蜜蝋バーを使用している。
保湿力の高いボディバターを簡単に手づくりできるのが、こちらのレシピだ。肌にのせると、体温でゆっくりと溶けながらなじんでいき、きっと心地よいリラックスタイムを楽しめるはず。
・蜜蝋バー 15%
・アーモンドオイル 85%
・お好きなエッセンシャルオイル 適量
・湯煎用のボウル
・ガラス棒または竹串
・耐熱容器
1. 蜜蝋バーとアーモンドオイルをボウルに入れて湯煎にかけ、ガラス棒または竹串で混ぜる。
2. 蜜蝋バーが溶けたら、火を止める。
3. 湯煎したまま、お好みのエッセンシャルオイルを少しずつボウルに加える。
4. 熱いうちに、手早く耐熱容器に流し込む。室温程度まで冷めたらフタをする。
乾燥肌の保湿ケアに役立つシアバターをプラスして、フットケアを。膝やかかとなど、乾燥が気になる部分に使うとよさそうだ。
・蜜蝋バー 15%
・アーモンドオイル 60%
・シアバター 25%
・お好きなエッセンシャルオイル 適量
・湯煎用のボウル
・ガラス棒または竹串
・耐熱容器
1. 蜜蝋バーをボウルに入れ、アーモンドオイルとシアバターを加える。
2. ガラス棒で混ぜながら湯煎にかける。
3. 溶けたら火を止めて、湯煎をしたままでお好みのエッセンシャルオイルを加える。
4. 手早く耐熱容器に入れる。自然に冷まし、室温程度になったらフタをする。
殺菌作用があり、ニキビケアなどにも使われるホホバオイルをプラス。蜜蝋にも殺菌作用があるため、天然の殺菌力を活かしたクリームになる。
・蜜蝋バー 30%
・アーモンドオイル 50%
・ホホバオイル 20%
・湯煎用のボウル
・お好きなエッセンシャルオイル 適量
・ガラス棒または竹串
・耐熱容器
1. 蜜蝋バー、アーモンドオイル、ホホバオイルをボウルに入れて湯煎にかける。
2. ガラス棒で混ぜる。
3. 蜜蝋バーが溶けたら火を止める。
4. 湯煎したままで、お好みのエッセンシャルオイルを少しずつボウルに加える。
5. 耐熱容器に手早く流し込む。室温まで冷めたらフタをして完成。
蜜蝋は、家具のほか、バッグやシューズなどの革製品のお手入れにも利用できる。光沢材の簡単なつくり方はこちらのとおり。
・蜜蝋バー 15%
・マカデミアナッツオイル 85%
・湯煎用のボウル
・ガラス棒または竹串
・耐熱容器
1. 蜜蝋バーとマカデミアナッツオイルをボウルに入れて、湯煎にかける。
2. ガラス棒で混ぜ続け、蜜蝋バーが完全に溶けたら火を止める。
3. 耐熱容器に入れ、室温まで冷めたらフタをする。
蜜蝋の手づくりレシピに欠かせないエッセンシャルオイル。ペパーミント、グレープフルーツ、ローズなど、さまざまなオイルがある。もし香りに迷ったら、数種類のオイルをブレンドしたエッセンシャルオイルはどうだろう。
『Addition Studio(アディション スタジオ)』のブレンドアロマオイルは、レモンマートル、ユーカリブルーガム、ヒノキなどをブレンド。すっきりとした爽やかな香りを楽しめる。100%天然素材を使用し、人工着色料、香料なども不使用。手づくり蜜蝋レシピにも安心して使えるおすすめのオイルだ。
化粧品の成分としてよく使用されることから、蜜蝋は美容にいいイメージを持つ人が多いだろう。しかも化粧品以外でも、光沢剤などに幅広く使えるのが、蜜蝋の魅力だ。
今回紹介した蜜蝋バーは、生態環境に配慮した生産方法にこだわっているエシカルな蜜蝋だ。こんな安心して使える蜜蝋で、手づくりレシピを楽しんでみてはいかがだろう。
ELEMINIST Recommends