「FREITAG」、リサイクル可能なトラックタープを開発中 循環サイクルの完成目指す

ニコラス・ポリ氏の作品

「FREITAG」が、リサイクル可能なトラックタープの開発に乗り出した。すでに堆肥化可能な素材「F-ABRIC」を完成させており、現在は技術的に再分解可能で、新しいトラックタープや商品がつくれる素材の研究が進められている。

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2021.10.13
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FREITAGが考えるトラックタープの循環の輪

FREITAGの循環サイクルの図

どんな頑丈なバッグにも終わりの時は来る。この問題を解決するため、アップサイクルバッグを手がける「FREITAG」は、1年ほど前からリサイクル可能なトラックタープの開発に乗り出している。

FREITAGはこれまでに、使用済みトラックタープをバッグにアップサイクルするだけでなく、修理サービスや交換プラットフォームを整備し、バッグのライフサイクルをより長いものにしてきた。

同社はさらに素材の循環サイクルをつくることで、FREITAGが考えるトラックタープの循環の輪を完成させるという。

新しいトラップタープに求められる条件はシンプル。生物学的に分解可能なこと、もしくは技術的に再分解することで、新しいトラックタープやその他の製品をつくれることだ。

技術的に再分解可能なトラックタープ開発が課題

ニコラス・ポリの作品

アーティスト兼フォトグラファーのニコラス・ポリ氏による作品

現在FREITAGは、100%堆肥化可能な素材「F-ABRIC」を開発し、生物学的な循環サイクルは完成させているという。残すは技術的な材料の循環サイクルの完成だ。

新しいトラックタープの素材は、既存のものと同等の丈夫さを持つ織物と、合成または有機ベースのプラスチックでつくられた防汚性・撥水性のコーティングから構成される。

問題は、どうやって再分解し再利用できるようにするか、もしくはどのように堆肥化するのか、という点だ。FREITAGはすでにこれらに対する部分的な回答を見つけており、最初のプロトタイプ(ファブリックとコーティング材料の組み合わせ)を用意しているという。

本当にすべての製造過程と化学成分がリサイクル可能であると言えるかどうかは、イノベーションパートナーである「EPEA – Part of Drees & Sommer」によって、Cradle to Cradle®方法論にしたがって評価される。

FREITAGは、2022年までに最初のプロトタイプタープをトラックに搭載することを目標としている。

お問い合わせ先/FREITAG
https://www.freitag.ch/ja

※掲載している情報は、2021年10月13日時点のものです。

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