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8月14日にハイチを襲った大地震に対応するため、「ユニセフ(国連児童基金)」が発送した合計9.7トンの医療物資および水・衛生用品が、20日に同国の首都、ポルトープランスに到着した。今後さらに30トンの追加物資が到着する予定で、日本からの募金も受け付けている。
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首都ポルトープランスに届いたユニセフの医療・水と衛生物資
ハイチを襲った大地震に対応するため、「ユニセフ(国連児童基金)」が発送した合計9.7トンの医療物資および水・衛生用品が、20日に同国の首都ポルトープランスに到着した。
今後数日のうちに、命を守る支援物資30トンを積んだ別便も到着し、地震と熱帯低気圧の被害がもっとも大きかった南県に届けられる予定だ。
これらの物資は、ユニセフが国内に備蓄していた支援物資を補完するもので、今後3カ月間で2万3,350人の子どもたちとその家族に届けられる。最初の物資には、医薬品や手術器具、栄養補助食品、50万枚以上のマスク、テント15張、6万5,000錠以上の浄水タブレット、貯水タンク、石けん、生理用品などが含まれている。
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ハイチでは、8月14日に南西部で発生したマグニチュード7.2の大地震により、何千人もの人々が食料や水、トイレ、避難場所を必要としている。この地震では、2,000人以上が亡くなり、1万2,000人以上が負傷した。
ユニセフの推計によると、54万人の子どもを含む120万人が地震の影響を受けている。インフラへの被害も大きく、13万棟の家屋、94の学校、1,800もの給水システムが全壊または一部損壊した。
ユニセフ・ハイチ事務所代表のブルーノ・マース氏は、以下のように述べている。
「地震と熱帯低気圧の影響を受けた子どもたちや家族の人道支援ニーズは、ここ数日で高まり続けています。病院も保健員もひっ迫しており、今週配布した医療物資も十分ではありません。家を失った子どもたちや家族は、雨の中、外で寝ることを余儀なくされています。今回の医療・水・衛生用品の輸送は、命を守るために非常に重要であり、今後さらに多くの支援が予定されています。しかし、もっとも支援を必要としている家族へのアクセスは依然として困難です」
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ユニセフは、地震や津波、洪水、台風やサイクロン、干ばつなどの自然災害に苦しむ子どもたちのために、緊急支援を行っている。
その活動を支えるため、日本では「自然災害緊急募金」を「公益財団法人 日本ユニセフ協会」が受け付けている。現在ハイチの地震で被災した子どもたちを含む、もっとも支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、協力を求めている。
なお、ユニセフは、5歳未満児16万7,000人を含む少なくとも38万5,000人のもっとも緊急な支援ニーズに対応するため、今後8週間の活動に1,500万米ドルが必要であると見積もっている。
お問い合わせ先/公益社団法人日本ユニセフ協会
https://www.unicef.or.jp/
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