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国際環境NGO「FoE Japan」が、レポート「バイオマス発電は環境にやさしいか?」を発表した。日本におけるバイオマス発電の現状や、バイオマス発電をカーボン・ニュートラルとみなすことの問題点を指摘し、提言を行っている。レポートはホームページからダウンロードが可能だ。
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国際環境NGOの「FoE Japan」が、燃料を輸入する大規模バイオマス発電が引き起こす森林破壊や気候危機リスクに焦点をあてたレポートを発表した。
生物資源を有効活用することで、CO2を増加させずにエネルギーをつくり出すことができるクリーンな発電方法として注目されているバイオマス発電。「FIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度)」の導入以降はさらに急増しており、環境破壊に拍車がかかっているという。
FoE Japanは、レポートの公開に際して「真の再生可能エネルギーの促進のための一助になれば幸いです」とコメント。レポートはホームページからPDF版を無料でダウンロードできる。
レポートによれば、化石燃料に匹敵する温室効果ガスを排出する場合もあるバイオマス発電を促進することは、気候危機を加速させることにつながりかねないという。
さらに、日本におけるバイオマス発電の現状、FIT制度やバイオマスをカーボン・ニュートラルとみなすことの問題点、バイオマス燃料の持続可能性および合法性を確保するための各種認証制度の概要とその脆弱性を指摘。
日本が多くの燃料を輸入しているベトナム、インドネシア、北米などの現場で起きている環境社会問題などについて、公開されている最新の情報を調査・分析している。
FoE Japanは、大規模な燃料輸入を伴うバイオマス発電の中止、FIT事業計画策定ガイドラインの強化、バイオマス発電のライフサイクルにわたる温室効果ガス排出量評価と排出量上限の設定、バイオマス混焼の石炭火力に対する優遇や例外扱いをしないこと、バイオマスのカスケード利用・地産地消の優先などを提言している。
お問い合わせ先/認定特定非営利活動法人 FoE Japan
https://www.foejapan.org/
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