地球規模の環境・生態系の回復に取り組む、日本・ドイツ・イタリアの企業が参画する国際企業コンソーシアム「JINOWA」が5月1日に設立された。生態系の基盤たる土の肥沃化に重点を置きながら、産業や社会全体の転換を推進し、人間を含むあらゆる生態系を回復することを目指す。
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日本とイタリア両国に拠点を持つ「株式会社GEN Japan」の呼びかけによって、地球規模の環境・生態系の回復に取り組む、日本・ドイツ・イタリアの企業が参画するコンソーシアム「JINOWA」が5月1日にイタリアで設立された。
2030年までの長期計画で国連が進めている「生態系回復の10年 UN Decade on Ecosystem Restoration」に参加し、地域コミュニティレベルでの生態系回復に向けた実践を行い、あらゆる産業のあり方を循環型へ転換するために活動を行なっていく予定だ。
「JINOWA」がもっとも力を入れ、研究するのが「土の力」。土は農業のみならず、建築や医療など幅広い活用の可能性もあり、世界的にその保護や土壌の改良が望まれている。
空気中のCO2を吸収する土の力は地球環境の改善にも注目され、脱炭素社会へ向け土壌に存在する炭素量を毎年0.4%ずつ増やすと、待機中のCO2増加量を大幅に削減すると言われている。
「JINOWA」は、土壌は人の手によって育まれるべき資源だという共通認識を広げ、日本の土壌界の有識者による指導のもと、多様性のある微生物とともに土を守っていくことの重要性を発信していく。
土壌づくりのアドバイザーとしては、堆肥・育土研究者で日本農業経営大学校講師の橋本力男氏、農学博士・土壌微生物・土壌生態系研究者で立正大学特任教授の横山和成氏が参画している。
お問い合わせ先/JINOWA
https://jinowa.org/ja/home/
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