廃棄衣類が原料の繊維リサイクルボード「PANECO®」を使用したワードローブ「Ugly wardrobe」

Ugly wardrobeと廃棄衣類

板坂諭氏が主宰する、家具や照明のデザインを手がけるクリエイター集団「h220430」が、廃棄衣料品を原料とした繊維リサイクルボード「PANECO®」をテーマに、アップサイクル家具「Ugly wardrobe」を製作した。焼却処分される予定だった約500着の衣服を活用されている。

ELEMINIST Press

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2021.04.05
EARTH
編集部オリジナル

地球を救うかもしれない… サキュレアクトが出合った「未来を変える原料」と新たな挑戦

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廃棄衣類からつくったリサイクルボード「PANECO®」を使用した家具「Ugly wardrobe」

Ugly wardrobeと廃棄衣類

クリエイター集団「h220430」が「株式会社ワークスタジオ」とコラボし、廃棄衣料品を原料とした繊維リサイクルボード「PANECO®」をテーマに、アップサイクル家具「Ugly wardrobe」を製作した。

gly wardrobeと廃棄衣類

原料には、焼却処分される予定だった約500着の衣服の余剰品が使用されている。それらを特殊な機械でプレスし、強度と美しさを兼ね揃えた素材へと昇華させることで制作されている。

人に着てもらうために生まれた衣類が、人に着てもらうことなく焼却される様子を看過するよりも、せめてファッションに寄り添うことができるワードローブへアップサイクルすることで、少しでも長く使われる道筋を探りたいという狙いだ。

このワードローブは、粉砕された衣類の文様を敢えてそのまま残し「Ugly wardrobe」と名付けられた。アップサイクルという現代の重要課題を意匠的に強調させた形で生活に取り込むことで、社会が抱える問題についてより身近なこととして捉えたいと考えているという。

「PANECO®」のコンセプトと「h220430」が伝えるもの

Ugly wardrobe

h220430は、板坂諭氏が主宰する家具や照明のデザインを手がけるクリエイター集団だ。

デザインを単にものの形状操作として捉えるのではなく、メッセージを込め、作品から生まれるコミュニケーションによって地球環境の悪化、世界各地で続く紛争など、多くの難題についていま一度考え行動する「きっかけ」が生まれることを願っている。

今回のUgly wardrobeは、ファッションロス軽減のための取り組みとして株式会社ワークスタジオが開発したボードPANECO®のコンセプトに共感したことで、持続可能なファッション&インテリアの可能性を発信する作品製作に取り組むに至った。

PANECO®

PANECO®は、木質繊維板の代替えとして廃棄衣料品を原料に圧縮成形したボードで、硬度があり加工しやすく、使用後は再び新たに再生できる。

循環型生産モデルを実現する素材として、家具をはじめ、さまざまな空間の内装やディスプレイ什器、家具に活用することができる。

お問い合わせ先/株式会社ワークスタジオ
https://workstudio.co.jp/

※掲載している情報は、2021年4月5日時点のものです。

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