博多のホテルで「#捨てないステイ」プロジェクト始動 食品ロス削減に向け

ホテルグレートモーニング博多とNPO法人循環生活研究所が、食品ロスの意識向上を促進を目的に、「#捨てないステイ」プロジェクトをスタートさせた。ホテルから出た生ごみをコンポストした堆肥でミントやハーブなどを栽培するなど、100%循環型サービスの実現に向けた取り組みに着手する。

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2020.05.20

「ホテルグレートモーニング博多」のこだわり

ホテルグレートモーニング博多のロビー

ホテルグレートモーニング博多は、天然素材、水、空気にまでこだわった都市型リフレッシュホテルだ。

客室の家具に天然の竹、壁に漆喰や珪藻土などの天然素材を使用している。水道水は、特殊な活水器を通ったミネラルウォーター。IKEUCHI ORGANIC社のタオルを採用し、洗剤は環境に配慮したものを使うなど、各所にこだわりが詰まっている。

次世代ホテルを創る責任

屋上菜園の様子

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)をきっかけに、感染症の蔓延を含めた気候変動リスクと対峙するため、建築段階から人と地球にやさしい持続可能なホテルを目指した運営を行なっていた。

ホテル業界は、エネルギーロスが大きい建築や食品ロスを顧みない運営など、さまざまな課題を抱えている。ホテルだからできる責任と役割を果たすため、2020年6月には社会や環境への負荷をSDGsに則って定量化(数値化)する取り組み(GIRIGO)を発表予定だ。

課題をチャンスに 「#捨てないステイ」プロジェクト

コンポストでつくった堆肥

年間2,759万tにもおよぶ国内の食品廃棄物のうち、まだ食べられるのに廃棄される食品ロスは643万t。世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量の2倍に相当するといわれ、SDGsのなかでも早急に解決を図るべき課題として位置づけられている。

「#捨てないステイ」プロジェクトは、食品ロスの削減に向けた取り組みとして一定の効果が期待されている。同プロジェクトは、ホテルで出た生ごみをホテルで循環させる仕組みで、NPO法人循環生活研究所と協働で行われた。

ホテルで捨てられるはずだった生ごみをコンポストで堆肥にし、栽培したミントやハーブなどウェルカムドリンクや朝食などで提供。100%循環型サービスの実現を目指すことで、高い付加価値を生み出し、宿泊を通して「食の循環」を実感できる仕組みだ。

ホテル業の抱える世界共通の課題をチャンスと捉え、付加価値をつけて循環できる取り組みとして、日本が世界に発信できる大きな可能性を秘めているという。

プロジェクト協力企業/
ホテルグレートモーニング博多(https://hotelgreatmorning.com/
FUTAEDA(株)(https://www.futaeda.com/
NPO法人循環生活研究所(https://www.jun-namaken.com/
ローカルフードサイクリング(株)(https://lfc-compost.jp/
サステナブル・ラボ(株)(https://suslab.net/

問い合わせ先/FUTAEDA株式会社
https://www.futaeda.com/

※掲載している情報は、2020年5月20日時点のものです。

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