EARTH
水が注がれている水面と泡沫

3月22日は、水の大切さを考える「世界水の日」 水資源の重要性と普及に向けた取り組みとは 

「世界水の日」とは、持続可能な未来を目指すサスティナビリティにかかわる重要キーワード。この記事では「世界水の日」の基本のキをわかりやすく解説。実施の目的や各地のイベント、日本で制定されている「水の日」の内容まで紹介していく。

2021.02.19

毎年3月22日に開催される「世界水の日」とは

夕景を背景に波打つ水面

Photo by Anastasia Taioglou on Unsplash

「世界水の日」とは、水の大切さを世界中で考える国際デーのこと。1992年12月に開催された国連総本議会において、毎年3月22日は「世界水の日(World Water Day)」として定められた。

この日には水の大切さを説く集会やセミナー、イベントなどが世界的に開かれる。国連加盟国に限らず、NPOや民間企業といったさまざまな組織や団体が開催しており、気軽に参加できる。2021年の世界水の日は3月22日(月)となっている。

直面する水問題と「世界水の日」の目的

日本では蛇口をひねれば飲み水が流れ出てるのが当たり前になっているが、世界に目を向けるといかに贅沢であるかがわかる。

世界人口は現時点で約77億人にのぼると推測されているが、そのうち約9億人が汚れた水しか飲むことができていないという。パーセンテージにすると世界人口の12%にもおよぶ。さらに約25億人は衛生的なトイレを利用できないともいわている。

清潔な水の普及がままならない一方で、今後30年間で世界人口は約20憶人増加すると国連は予測。今世紀中にはなんと112億人に増加するという。

清潔な水の需要が増えるということは、供給元の天然資源にも目を向けなければならない。地球の表面の約70%が水に覆われているのにもかかわらず、人間の飲料水に適していると考えられるのは約3%のみ。わずかな飲み水をいかに保全していくかは重要項目の一つといっていいだろう。

 このような水問題の現状を受け、国連は加盟国に対し「世界水の日」に各国で水の大切さを説く活動を催すよう促しており、清潔で安全な水をすべての人に滞りなく届けることを目標としている。

イベントを通じたさまざまな取り組み

川岸の歩道に集まる群衆

Photo by Maxim Abramov on Unsplash

新型コロナウィルス(COVID-19)でイベントが懸念されるなか、国際連合を親組織にもつ国連水機関は、同団体で開発したサイト(※1)にてe-learning(イーラーニング)教材を用意。

インターネット回線と通信媒体があれば、誰でもどこにいても学習が可能なので、コロナ禍におけるイベントツールとしては最適かもしれない。オフラインでの過去イベントは以下の通り。

大川さくらクルーズ『小学生無料企画』(2019年)

水都大阪コンソーシアムと大阪シティクルーズ推進協議会が連携し、大阪の源八橋下流を船で通るイベントを行う大川さくらクルーズと共同で開催した子ども向けイベント「小学生無料企画」(※2)。

子どもたちにクルーズ体験を通して水の回路を身近なものに感じてもらい、水への意識を高めることを目的としている。2016年から実施されており、2018年は参加者約6千人におよぶビックイベントとなった。国連水機関と世界水の日こども議会と連携している。

世界水の日記念シンポジウム「SDGs時代の世界の水」(2019年)

SDGs時代の世界の水」は、「世界水の日」に世界で活躍する専門家が東京の国連大学に集まり、水の衛生と持続可能な開発のあり方を考えるシンポジウム。

登壇者は、国連大学学長兼国連事務次長のデイビッド・マローン氏、国土交通大臣政務官の工藤彰三氏、国連人権高等弁務官のミチェル・バチェレ氏、国連大学上級副学長兼東京大学教授の沖大幹氏という国際色豊かな顔ぶれ。

国連大学関係者でなくても参加できるオープンなシンポジウムだったこともあり当日はさまざまな立場の参加者で賑わいをみせた。

「Blue for Water(ブルー・フォー・ウォーター)」(2020年)

「世界水の日」に水を連想させる青色のアイテムを身につけることによって、多くの人に世界の水の問題への関心を持ってもらうキャンペーン「Blue for Water(ブルー・フォー・ウォーター)」。

「世界を青く染めよう」をスローガンにさまざまな人種が青色のアイテムを身に着け、あるものはSNSで写真を拡散したり、あるものは口頭でつたえたりと、自身の表現でキャンペーンに参加した。

※掲載している情報は、2021年2月19日時点のものです。

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