環境再生型農業に投資 グッチが「ネイチャーポジティブ」へ向け新たな環境戦略を発表

森と海の写真

ファッションブランド「グッチ」は、1月27日に「ネイチャーポジティブ」なソリューションへの取り組みをスタートしていることを発表した。これは、グッチがこれまで達成してきた自社の環境戦略をさらに発展させたもので、自社のみならずサプライチェーンや生産者に対しても改革を推進していく。

ELEMINIST Press

最新ニュース配信(毎日更新)

サステナブルに関わる国内外のニュース、ブランド紹介、イベントや製品発売などの最新情報をお届けします。

2021.02.05
SOCIETY
学び

エシカルマーケティングとは? メリットや実例をわかりやすく紹介

グッチが新たなる「ネイチャーポジティブ」な環境戦略を発表

青空の下の自然

1月27日、ファッションブランドのグッチは、カーボンニュートラルを達成してきた自社の環境戦略をさらに発展させ、「ネイチャーポジティブ」なソリューション(自然の力を活用したソリューション)への取り組みをスタートしていることを発表した。

グッチは2018年以降、自社の事業活動とサプライチェーン全体においてカーボンニュートラルを実現してきた。温室効果ガス(GHG)排出の回避・削減を最優先にしながら、さらに年次ベースで残存した排出量を、自然に根ざしたソリューションによって相殺してきた。

今回の新しい環境戦略では、引き続き温室効果ガス排出の回避・削減を優先しつつ、同時に生物多様性と機構にポジティブな変化をもたらすことを目的に、サプライチェーン全体の改革を推進していくとしている。

自社、サプライチェーン、生産者まで広範囲からポジティブな変化を追求

グッチの新たな「環境戦略ポートフォリオ」では、重要な森林やマングローブ林を保護および再生するとともに、自社のサプライチェーンにおける環境再生型農業に投資。

サプライチェーンだけでなく、生産者に対しても「カーボンファーミング」を通じて環境再生型農業に切り替えるように奨励。より広範囲から自然環境のポジティブな変化を生み出すことを追求し、グッチ製品に再生可能な原材料を供給することを目指している。

そのほかにも、ショップ、オフィスなどのグリーンエネルギー使用を2022年に100%にする目標を83%まで到達。製造工程において発生留守廃棄物の削減によりCO2換算3,000トンの排出を回避した。

さらに、持ち主の手を離れたグッチ製品をオンラインショップで販売するといった新たな循環型ビジネスモデルを創造するなど、製品の原料から使用後の行き先まで幅広く取り組みを進めている。

問い合わせ先/グッチ ジャパン
https://www.gucci.com/

※掲載している情報は、2021年2月5日時点のものです。

    Read More

    Latest Articles

    ELEMINIST Recommends