毎年7月は「プラスチックフリージュライ」 使い捨てをやめてエコな生活にチャレンジ

エコバッグからはみ出した数種類の野菜

プラスチックフリージュライは、オーストラリア発のエコなムーブメントだ。使い捨てプラスチックの使用を控えるのが主な趣旨で、いまでは世界各地でイベントが開催されている。一日からでも地球にやさしい生活にトライできるので、友達や家族を誘って参加してみよう。

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エレミニスト編集部

日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。

2021.06.30

Plastic Free July(プラスチックフリージュライ)とは

エコバッグに入ったフランスパン

Photo by Evie Calder on Unsplash

「Plastic Free July(プラスチック・フリー・ジュライ)」とは、2011年にオーストラリアでスタートした参加型の環境保護イベントである。「毎年7月は使い捨てプラスチックを使うのをやめよう」をモットーに、2020年には世界177カ国から3億2,600万人が、地球の未来のために参加した。(※)

個人でも団体でもジョインでき、プラスチック削減の決意表明をしてチャレンジしてみたり、交流しながら学べるイベントに参加したりするといった内容だ。最短一日から楽しくエコなことを始められるとあって、年々参加者が目に見えて増えてきている。

主催しているのは、豪州のNPO団体であるプラスチック・フリー・ファウンデーション(Plastic Free Foundation)。同団体の創設レベッカ・プリンス・ルイスと西オーストラリア州とが協力してイベントを立ち上げ、いまでは世界に広がっている。

プラスチック生産と消費の問題点

積み上げられたプラスチックボトルの山

Photo by Nick Fewings on Unsplash

そもそも、なぜ使い捨てプラスチックの使用は控えたほうがいいのだろうか。理由はいろいろあるが、最近よく耳にするのは海洋ごみによる水質汚染だろう。街中でポイ捨てされたごみは風に飛ばされ、河川の流れに乗って最終的には海へとたどり着く。そうなると収集するのは非常に困難になってしまう。

目に見える漂流物は人の手で回収することができるが、厄介なのはマイクロプラスチックだ。海中を漂ううちに粉々に砕けたプラスチックの破片は、回収不可能と言ってもいいほど細かい粒子になってしまう。粒子は魚介類の体内に取り込まれるだけでなく、海水が蒸発するとき水滴に混ざって一緒に空までのぼり、挙げ句の果てに雨となって地上に戻ってくる。

これは海外だけではなく、日本でも日々起こっていることだ。不名誉なことに、日本人1人あたりが出すプラごみの量は、アメリカに次いで世界第二位。私たち日本人が積極的にプラスチックフリージュライに参加すれば、かなり多くの廃棄量を減らせるということだ。

プラスチックフリージュライのイベント内容

イベントの概要

時期は毎年7月で、参加費は無料。使い捨てプラスチックを減らすチャレンジ以外にも、同じ気持ちを持った人たちと参加できるイベントも各地で行われている。オーストラリアのほかに、アメリカやヨーロッパでも開催されており、公式サイトのマップから近所のイベントを探せるようになっている。

参加に必要なものは、強いて言えば参加表明するためのインターネット回線くらい。地球にやさしく生活するための活動なので、新しく何かを買わなくても大丈夫。できる範囲のことすればいいだけだ。

参加方法

参加は公式ウェブサイトより。英語のサイトではあるが、外国人でもわかるように簡単な言葉で書いてあるのでご安心を。登録のページから名前やメールアドレス、目標などを入力して送信すると、参加者としてカウントされる。

一人で始めるもよし、会社や学校の人たちと一緒にやってみるのもよし。計画倒れにならないように、まずは小さい目標からクリアしていこう。

もし近場にイベントがなければ、自分で主催することもできるようになっている。だれでも参加できるものであれば、オフライン型・オンライン型どちらも申請可能だ。地球にやさしいアクションの第一歩目として最適ではないだろうか。

チャレンジの内容

プラごみ削減チャレンジは、3つの目標のなかから自分に合ったものを選択できるようになっている。

1つ目は使い捨てプラスチックの使用を避けること。2つ目は飲食店でテイクアウトするときに、レジ袋やコーヒーカップなどをもらわないようにするため、マイバッグやマイカップを持参すること。

そして3つ目は本気で完全に脱プラスチック生活をすることだ。日本だと地球にやさしい完璧な生活をするのは難しそうにも思えるが、カフェにタンブラーを持っていくくらいなら今日からでもできそうだ。

学べるイベントに関しては、化学者や学者のための専門的なものから、気軽に意見交換ができるトークセッション、それに子ども向けのクイズ大会など、さまざまな会が催されている。

私たちにもできるプラスチックフリーを

シリアルが入った3つのメイソンジャー

Photo by Ella Olsson

SNSで本気度高めの投稿を見ていると、エコな生活は大変そうに思えてくる。でも実際は、みんな試行錯誤しながら少しずつサステナブルな方へ方へと歩んでいるから、尻込みしなくても大丈夫だ。大きな目標を達成するためには、簡単にクリアできるタスクから始めるのがいちばん。小さな目標を立てて、一個ずつ自分のペースで成し遂げていこう。

すぐにマネできることはたくさんある。例えば、ラップをやめてタッパーを使うこと。ステンレスやガラス製のものなら耐久性が高いし、キッチンをおしゃれに整頓できる。

エシカルでミニマルな商品を紹介する『ELEINIST SHOP』では、多くのプラスチックフリーなアイテムを取り扱っているので、気になった方は見てみてほしい。

おしゃれなマイバッグを持って買い物したり、お気に入りのタンブラーでドリンクを楽しんだりすることは、誰にでもできる簡単なことだ。最近は「意識が高すぎる」なんて躊躇する人も少なくなってきた。

日々の行動をちょっと変えるだけで、地球にいいことができるから、まずは一日からでもプラスチックフリージュライにトライしてみよう。

※掲載している情報は、2021年6月30日時点のものです。

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