繊維商社タキヒヨー株式会社は、名古屋市消防局東消防署、愛知県立愛知商業高校、学生団体carutena(カルテナ)の産官学4者連携で、東消防署の廃棄予定の消防服を商品として生まれ変わらせて新たな価値を創造するアップサイクルプロジェクトに取り組んでいる。
ELEMINIST Press
最新ニュース配信(毎日更新)
サステナブルに関わる国内外のニュース、ブランド紹介、イベントや製品発売などの最新情報をお届けします。
「すだちの香り」で肌と心が喜ぶ 和柑橘の魅力と風土への慈しみあふれるオイル
東消防署が、産学連携やサステナブルな取り組みに知見と実績を有するタキヒヨーと、同じく産学連携に実績のある愛知商業高校に、耐用年数を経過した消防服や制服の利活用についての協力を依頼したことによりプロジェクトがスタート。さらにタキヒヨーがこれまでサステナビリティについての意見交換を行っていた、服の大量廃棄問題に取り組む学生団体carutenaを巻き込み、4者の協働が実現した。
プロジェクトでは、愛知商業高校の生徒と東消防署の職員が、タキヒヨーとcarutenaによる授業を通して「商品企画」や「ファッションとサステナビリティ」について学び、廃棄される消防服のアップサイクル商品を企画する。生徒企画の商品は、生徒自ら縫製して課題研究発表会でお披露目するとともに、carutenaが商品化し、2月に東京都内で開催予定のpop upで販売する。東消防署が企画した商品は、縫製機能を有するティー・エフ・シー株式会社が生産し、今後東消防署が主催するイベントでノベルティとして配布予定だ。
今後も企業と消費者がサステナビリティについて対話し、ともに考える場を提供し、よりよい未来づくりを目指していく。
7月中旬…産官学連携の打診
9月中旬…連携実現に向けた調整
10月中旬…4者による打ち合わせ、方針決定
11月中旬…タキヒヨーによる産官学連携に係るガイダンス「商品企画」の授業
12月上旬…タキヒヨー・carutenaによる「サステナビリティ」「仕様書づくり」の授業
具体的な制作内容が決定
消防服の生地確認、デザイン案の検討
12月中旬…ベースとなる仕様書制作が完了
12月下旬…タキヒヨー・carutenaによる仕様書の確認、調整中
2024年1月9日(火)タキヒヨー・carutenaによる講義・制作物の縫製指導
縫製指導を基に商品化に向けた制作・調整
↓
2024年1月23日(火)愛知商業高等学校にて課題研究発表会
2024年2月頃carutenaのpop up(東京都内)にて販売予定
2024年3月頃タキヒヨー関係会社 ティー・エフ・シーによる東消防署企画商品の生産
carutenaは、服の大量廃棄問題を解決するために不要になった服を小物商品へとリメイクしているブランドを運営する学生団体。不要な中古衣類を消費者から回収し、エコバッグをはじめとした小物商品へとリメイクをしている。商品をECサイトやpop upで販売するとともに、服の大量廃棄問題を多くの消費者に知ってもらうための出張授業などの啓発活動も行っている。
お問い合わせ先/タキヒヨー株式会社
https://www.takihyo.co.jp/
ELEMINIST Recommends