柴咲コウさんが代表を務める「レトロワグラース」とELEMINISTのコラボ企画が始動。記事と動画の両面から柴咲さんの環境に寄り添う暮らしを伝える連動企画だ。コラボ第二弾は、“菌ちゃん先生”こと有機農業の第一人者である吉田俊道さんに、畑づくりの基本を教わった様子をお届けする。
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「すだちの香り」で肌と心が喜ぶ 和柑橘の魅力と風土への慈しみあふれるオイル
北海道と東京の二拠点生活を送る女優・柴咲コウさん。緑に囲まれた家で悠々自適な森の暮らしを満喫中だ。
じつは柴咲さん、かねてからの目標のひとつが北海道での有機野菜づくり。自身が代表を務めるレトロワグラースのYouTubeチャンネル「レトロワグラースch」の7月14日配信回では、念願だった本格的な農業体験の模様がおさめられている。
その動画内で教えを受けたのが、“菌ちゃん先生”こと有機野菜農家の吉田俊道さん。微生物(菌ちゃん)の力でおいしい野菜を育てる「菌ちゃん野菜づくり」を考案した人物で、日本の有機農業普及の権威として知られる。大ファンと公言する柴咲さんたっての希望で実現した、待ちに待ったレクチャーだ。
柴咲さんの北海道のご自宅ルームツアーをお届けした前回に続き、レトロワグラースとELEMINISTのコラボ企画第二回目は、そんな柴咲さんが畑づくりに携わる人たち全員に伝えたいという「吉田さんが残した畑づくりの名言」。
元気野菜を育てるための秘訣やいい土のつくり方、野菜を育てるときの心構えなど、心に響く言葉を3つピックアップしてもらった。柴咲さんの解説コメントとともに紹介しよう。
柴咲さん:吉田さんの本の中で、「いままでごみとされていたようなもので、すばらしい土づくりができる」と書かれていたのを読みました。北海道はお米づくりも盛んなので、もみ殻がいっぱい手に入ります。これまで捨てられていたものでいい土ができる。「そんな夢のような話があるのか」と思ったんです。
そして肥料をやらず、農薬もまかないで育てた野菜には虫は寄ってこないと書かれていて、「え、ほんと?」と。自分の畑の土のコンディションを見てもらって、どうやっていい土をつくればいいのかという実践方法が知りたい。そんな思いから今回の畑づくり体験が実現しました。
柴咲さん:虫や菌は本来分解者。弱ったものを食べる生き物です。この地球がうまく回ってるのは、元気な生き物を食べる者もいれば、弱ったものを食べる生き物もいるからと吉田さんは言います。進化の歴史のなかで、虫や菌は弱ったものを食べる分解者としての生き方を選びました。
これは人間にも応用がきく話ですよね。何がいい悪いではなくて、この世界がどうやってできているか、物事の理(ことわり)を知ることがすごく大切だなと思います。
全力の「ありがとう」で菌に愛情を込める柴咲さん
柴咲さん:農業体験の最後に、吉田さんはこんなことをおっしゃっていました。「菌ちゃんも生き物だから。愛情を込めたら菌ちゃんが増えるというのは実証されている。気にかけて畑を見に来てくれる人がいたら、その分菌ちゃんもがんばってくれます」。
この言葉を聞いて、畑に“想いを馳せること”の大切さを知りました。やっぱり自分の畑は愛おしいですよね。
やってみたらどれだけ大変かというのもよくわかりました。それでも1ヶ月放っておくだけで菌が育つのはすごいよね。また1ヶ月後、畑の様子をチェックしに行くのが楽しみ。ここで採れたお野菜を使って鍋とかおでんとか……いいなあ!
柴咲さんに紹介してもらったのは、吉田さんが残した言葉のごく一部だ。「レトロワグラースch」の動画では、このほかにも畑づくりのアドバイスが数多く登場している。これから有機農業に挑戦しようと思っている人には必見の内容だろう。
また動画内では、畑づくりの工程をステップ1からステップ12に分け、初心者向けにわかりやすく解説。テクニックだけではなく、吉田さん流の土や微生物との向き合い方を通して、おいしい野菜をつくるための心構えも学べる。
これから有機農業に挑戦しようと思っている人は、吉田さんのレクチャーを見ながら、元気に育つ野菜の姿に“想いを馳せて”みてはいかがだろうか。
コラボ企画の第三弾は引き続き、生ごみを用いた堆肥づくり体験の模様をお届け。自宅の庭やマンションのベランダでも元気な野菜が育つ「生ごみリサイクル野菜づくり」を提唱する吉田さんから、柴咲さんが実践的な土づくりの方法を学ぶ。
LFCコンポストや軍手を用意していれば、動画を観ながらすぐにでも堆肥づくりに挑戦できるはずだ。
構成・文/ELEMINIST編集部、撮影/レトロワグラース
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